【イスタンブール時事】イスラエルのラピド首相は17日、声明を出し、パレスチナ問題をめぐり関係がぎくしゃくしていたトルコとの間で「完全な外交関係回復」を宣言した。双方は2018年以降不在となっていた大使を派遣する方針だ。  トルコのチャブシオール外相は17日の記者会見で、イスラエルで政権交代があった21年6月以降、両国の対話が着実に進んできたと指摘。「イスラエルが前向きな措置を取り、われわれも大使任命を決めた」と表明した。  両国関係は18年、パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍がパレスチナ人デモ隊に発砲し、多数の死者が出た事件を受けて緊迫化。「パレスチナへの連帯」を訴えるトルコは駐トルコ・イスラエル大使の事実上の追放に踏み切った。イスラエルも対抗措置を取り、これ以降、両国間では大使不在の状況が続いていた。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 大使派遣の方針決定=イスラエルとトルコ「関係回復」