静岡県熱海市で昨年7月に起きた土石流災害をめぐり、遺族ら4人が16日、同市が適切な措置を取っていれば防げたとして、斉藤栄市長に対する業務上過失致死容疑での告訴・告発状を県警熱海署に提出した。代理人弁護士が明らかにした。  提出したのは、土石流で亡くなった小川徹さん=当時(71)=の遺族ら。  代理人によると、遺族らは、斉藤市長が不適切に造成された盛り土の存在を認識していたにもかかわらず、適切な措置を講じなかったと指摘。「下流域住民らの安全を確保する注意義務を怠り、盛り土が崩壊する危険性を増大させた」と主張している。   また、土石流発生までに避難指示を出すなどの措置を取らなかったと訴えている。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 熱海市長への告訴状提出=土石流災害の遺族ら