札幌出入国在留管理局は9日までに、難民不認定処分を取り消した札幌高裁判決を受け、トルコ国籍のクルド人男性(30)を難民認定した。男性の代理人弁護士が同日、明らかにした。全国難民弁護団連絡会議事務局によると、トルコ国籍クルド人の認定は国内で初めて。  難民認定は7月28日付。代理人弁護士によると、男性は2014年にトルコ当局による迫害の危険を逃れて入国後、2度にわたり難民申請をしたが、認められなかった。  男性は2019年に難民不認定処分取り消しを求めて札幌地裁に提訴したが、地裁は請求を棄却。札幌高裁は今年5月、帰国すれば迫害の恐れがあると指摘し、難民に該当すると認めた。その後国は上告せず、高裁判決が確定した。  男性は「長い闘いで力尽きそうだったが、法への信頼が維持された。実現された正義が私以外の人にとっても希望になることを願う」とコメントを出した。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 トルコ国籍クルド人を難民認定=国内初、札幌高裁判決受け―入管局