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雅子さんは「夫は改ざんさせられた上、うそをつかされた。(夫の気持ちを)想像するととても悲しい」と述べた。尋問は約45分間にわたり、俊夫さんが元気だった頃の思い出や、改ざんを機に思い詰めるようになった様子が語られた。
改ざんを指示したとされる佐川氏については、「今からでも遅くないので尋問を認めてください」と訴えた。
結審後、大阪市内で記者会見した代理人の松丸正弁護士は「国家権力の情報の壁の高さと厚さにぶつかって闘ってきた」と裁判を振り返った。その上で、「少しでもその壁が乗り越えられるような判決が出ることを期待したい」と述べた。
雅子さんは2020年3月、国と佐川氏を相手取り提訴。国が昨年12月、原告の請求を認める「認諾」を行い、国との訴訟は終結した。佐川氏との訴訟は続き、原告側は同氏の尋問を申請したが、地裁は認めなかった。(了)
【時事通信社】
〔写真説明〕大阪地裁に向かう、原告の赤木雅子さんの代理人弁護士=27日午後、大阪市北区