桜島の爆発的な噴火を受け、鹿児島市の高齢者福祉センター東桜島には、同市古里町などの住民ら30人以上が避難した。「眠れなかった」「長引かないで」。一夜明けた25日朝、多くの高齢者が疲労の色を隠せなかった。  古里町に住む70代女性は「万が一、噴石が降って来ると思うと寝付けなかった」と明かした。福岡県に住む3人の孫から帰省を延期すると連絡があったといい、「残念で仕方がない」と肩を落とした。  近所に住む70代の1人暮らしの女性は「爆発音や空振がなかったので、キツネにつままれたようだ」と話した。「最低3日間は自宅に戻れない。持病の薬を取りに戻りたい」と訴えた。  同町の80代夫婦は、1週間近く島外にある鹿児島市内の長男宅に身を寄せたという2015年8月の噴火を振り返り、「長引かないよう祈るしかありません」と口をそろえた。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 桜島噴火、「眠れなかった」=避難住民ら疲労隠せず―鹿児島市