茨城県龍ケ崎市で24日夕、地上14メートルの高所で曲芸を披露する伝統行事「撞舞(つくまい)」が行われた。新型コロナウイルスの流行で2020、21年は中止しており、開催は3年ぶり。命綱や転落に備えた防護ネットがない中で行われるスリル満点の奇祭に観衆は酔いしれていた。  雨乞いや五穀豊穣(ほうじょう)、厄よけなどの願いを込める撞舞は、400年以上前から行われてきたとも伝えられる。この日も舞男(まいおとこ)と呼ばれるとび職の男性2人が高さ14メートルの撞柱(つくばしら)に登り、矢を放ったり、逆立ちをしたりした。  記録が残っている戦後では、本番でけが人が出た事例はないという。今年も無事に終わり、撞舞保存会の関係者は一様に安堵(あんど)していた。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 スリル満点の曲芸「撞舞」復活=高所で命綱なし―茨城県龍ケ崎市〔地域〕