来日した国連世界食糧計画(WFP)のビーズリー事務局長は11日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。ロシアによる侵攻でウクライナの穀物輸出が大幅に減少し、国際的な食料不足が懸念される問題の解決に向け、「数週間で突破口が開かれることを願っている」と期待を示した。 ウクライナは世界有数の穀物生産国。ビーズリー氏は、ウクライナ産穀物の大半が輸出されてきた南部オデッサの港の封鎖解除は喫緊の課題だと強調した上で、国連は事態打開を目指してロシア、ウクライナ両国の当局者らとトルコのイスタンブールで協議を行う見通しだと明らかにした。 【時事通信社】 〔写真説明〕来日した国連世界食糧計画(WFP)のビーズリー事務局長=11日、東京都千代田区