オーストラリア公共放送ABCは11日、太平洋の島国キリバスが地域機構「太平洋諸島フォーラム(PIF)」からの離脱を表明したと報じた。同機構の事務局長人事をめぐる不満を理由としている。PIFは同日から3年ぶりとなる対面式の首脳会議をフィジーで開催し、中国との連携などを協議。開幕直前の離脱表明は地域諸国の連帯を乱し、中国の影響力拡大にさらなる余地を与える可能性がある。 キリバスのマーマウ大統領はPIFのプナ事務局長宛ての書簡で、プナ氏の選出過程に対する不満を表明。「これはキリバスにとって原則の問題であり、公正公平と包括性に触れるものだ」と主張した。 【時事通信社】 〔写真説明〕国連総会で演説するキリバスのマーマウ大統領=2017年9月、米ニューヨーク(EPA時事)