【ワシントン時事】米ブルームバーグ通信は6日、先進7カ国(G7)が検討しているロシア産石油の取引価格に上限を設定する制裁について、上限を1バレル=40~60ドルの範囲内とする案が浮上していると報じた。40ドルなら直近の価格の半分程度になるが、ロシアが制裁への報復措置として輸出を削減すれば、逆に国際価格のさらなる上昇を招く恐れがあるため、慎重に検討が進められている。  石油価格の上限設定には、ウクライナ侵攻を続けるロシアの戦費調達を阻む狙いがある。G7は既にロシア産の原油と石油製品に対する原則輸入禁止や段階的削減に合意したが、これらの制裁は原油高につながり、ロシア経済を支えるエネルギー収入を増やす事態となっている。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ロシア産石油価格「半分」も=G7の上限設定で―米通信社報道