日本原燃は3日、同社の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)で、高レベル放射性廃液を一時的に保管するタンクの冷却機能が2日午後3時半ごろから、約8時間失われていたと発表した。外部環境への影響はないという。  日本原燃によると、冷却機能が一時失われたのは、廃液をガラスで固める装置に供給するためのタンク(容量5立方メートル)。冷却用配管の弁が何らかの理由で閉じていたという。配管は2系統あるが、1系統は当時工事中で稼働していなかった。   2日午後11時45分ごろ、作業員が弁を開き、冷却機能が回復した。廃液の温度は24度から32度に上昇していたが、管理上の制限値(60度)には達していなかったという。  再処理工場は、原発の使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す施設。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 放射性廃液の冷却機能、一時喪失=日本原燃の再処理工場―青森