【ニューヨーク時事】米農務省は10日発表した6月の農産物需給報告で、2022~23年度の世界の小麦生産高予測を7億7343万トンと、前月(7億7483万トン)から140万トン下方修正した。春の熱波に見舞われたインドの生産減少見通しが響いた。  農務省によると、インドの生産高は250万トン下方修正され1億600万トン。一方、ロシアは8100万トンと、生育に好ましい天気を踏まえ100万トンの増産が見込まれた。戦禍にさらされているウクライナの生産高は前年度比1150万トン減の2150万トンと、前月の予想を据え置いた。  世界の期末在庫は2億6685万トンと、前月報告の2億6702万トンから下方修正し、6年ぶりの低水準と予想された。  一方、22~23年度のウクライナのトウモロコシ生産高は政府のデータを踏まえて作付面積が上方修正された結果、2500万トンと前月(1950万トン)から大幅に上向き改定された。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 世界小麦生産、140万トン下方修正=春のインド熱波響く―米農務省