【ベルリン時事】ウクライナ東部ルガンスク州の拠点都市セベロドネツクで、ロシア軍が一段と攻勢を強めている。英国防省は2日、ロシア軍が「ほぼ制圧した」したと分析。同市とドネツ川対岸のリシチャンスクを制圧すれば、州全域を支配下に置くことになるため、ロシア軍がこれまで失敗してきたドネツ川の渡河作戦を再度試みる可能性がある。 英国防省によると、セベロドネツクに入る主要道路やドネツ川の渡河地点は依然、ウクライナ軍が押さえているもよう。だが、ウクライナ国防省報道官は1日、ロシア軍が「セベロドネツク中心部に到達して態勢を固めつつあり、非常に困難な状況だ」と認めた。 【時事通信社】 〔写真説明〕ウクライナ東部のセベロドネツクとリシチャンスクを結ぶ破壊された橋=5月22日撮影(AFP時事)