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―視察をどう評価するか。
(同自治区の)ウルムチなどで住民と自由に接触できない視察だ。中国による虐殺を隠すための工作に加担したにすぎない。
―28日のバチェレ氏の記者会見については。
中国で行われた以上、自由にものを言える状況ではない。今後(出国後)どのような発信を行うかが重要だ。
―現地での人権侵害の現状は。
続いていると考えるが、現地からの情報は断片的で全容把握は困難だ。ウルムチについてはさまざまなチャンネルを使って情報を取れるが、(同自治区の)アクスやカシュガル、ヤルカンドなどには(中国当局の情報統制で)連絡できない。私自身、親族と6年にわたってコンタクトが取れなくなっている。
―国際社会への訴えは。
21世紀は他民族への虐殺が許される世界ではない。ロシア軍の侵略にさらされるウクライナは3カ月以上にわたって持ちこたえている。国際社会の支援があるからだ。世界が同じように中国にノーを突き付け、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)での虐殺を阻む日が来ることを待ち望んでいる。 【時事通信社】
〔写真説明〕時事通信のインタビューに応じる亡命ウイグル族の指導者セイット・トゥムトゥルク氏=28日、トルコ中部カイセリ