【ブリュッセル時事】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は24日、スイスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で登壇した。主に中国を念頭に「権威主義体制との貿易や経済関係の一部はわれわれの安全保障を損なっている」と主張。貿易を優先し高速大容量規格「5G」など重要分野で過度な依存に陥らないよう西側諸国に警鐘を鳴らした。  ロシアのウクライナ侵攻によって欧州のロシア産エネルギー依存の課題が浮き彫りとなった教訓を踏まえて発言した。特に5G網整備への中国企業の関与に懸念を表明し、「5G網の管理は安全保障上、死活的重要性を持つ」と強調した。 【時事通信社】 〔写真説明〕24日、スイス・ダボスで開かれている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に参加した北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長(EPA時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 対中経済依存に警鐘=ロシア教訓「安保損なう」―NATO事務総長