【ワシントン時事】米上院(定数100)は11日、人工妊娠中絶手術の権利を保護する与党提出法案を採決に付すための動議を本会議に諮り、動議は反対51、賛成49で否決された。野党共和党に加え、与党民主党のマンチン議員も反対に回った。法案は事実上の廃案となる。  上院民主党は、連邦最高裁が近く中絶を「憲法上の権利」と認めた過去の判例を覆すと報道されたことを受け、予防的に同法案の採決手続きを急いだ。ただマンチン氏は中絶反対の立場をかねて公言しており、民主党系50、共和党50で議席が割れる上院では当初から可決の見込みはなかった。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 中絶の権利保護法案、採決失敗=与党からも1人反対―米上院