【ワシントン時事】米国防総省高官は2日、ロシア軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長がウクライナ東部ドンバス地方に滞在していたと明らかにした。ただ、ゲラシモフ氏が同地で攻撃を受けて負傷したとする一部報道については「確認する立場にない」と述べるにとどめた。  高官は「ゲラシモフ氏は(前線を)視察し、戦況の評価を行った可能性が高い」などとの見方を示した。ウクライナ紙キーウ(キエフ)・ポストはこれに先立ち、ゲラシモフ氏が4月29日にウクライナ東部イジュームを訪問し、そこで奇襲砲撃を受けて負傷したと伝えていた。  高官はまた、東部に展開するロシア軍について「指揮統制の不備、部隊の士気低下、理想的とはいえない補給に苦しんでいる」と分析。ロシア軍は一部地域に進駐してもウクライナ軍に奪還されるなど「この数日間、最小限の進展しかなかった」と語った。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ロシア軍トップの負傷確認できず=東部戦線で士気低下、補給に難―米高官