東京・池袋で旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者(90)が運転する車が暴走し、松永真菜さん=当時(31)=と娘莉子さん=同(3)=が死亡した事故は、19日で3年を迎えた。発生時刻の午後0時23分、真菜さんの夫拓也さん(35)と、真菜さんの父上原義教さん(64)が現場近くの慰霊碑で黙とう。拓也さんは「2人に会いたい、抱きしめたい」と語った。   上原さんは命日に合わせ、地元沖縄県から上京。目に涙を浮かべ、「私が2人の代わりに死んでしまえばよかった。代わってあげられなくてごめんね、と思う。生きている限り悲しみは続く」と声を詰まらせた。  「事故当日も、きょうのようにいい天気だった。ここで2人が亡くなったと思うと、つらく苦しい。今でも会いたい、抱きしめたい」と拓也さん。「2人の命を無駄にしないよう、1件でも事故を減らすための活動を続けていく」と決意を語った。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「会いたい、抱きしめたい」=事故から3年、遺族黙とう―池袋暴走