愛知製鋼元専務らの無罪確定＝地検、控訴断念―技術情報漏えい

　トヨタ自動車グループの鋼材メーカー「愛知製鋼」（愛知県東海市）の磁気センサー関連技術を他社に漏らしたとして、不正競争防止法違反（営業秘密侵害）罪に問われ、名古屋地裁で無罪となった元専務本蔵義信さん（７１）ら２人について、名古屋地検は４日、控訴を断念したと明らかにした。控訴期限は１日で、無罪が確定した。 　名古屋地裁は３月１８日、２人が伝えたとされる情報は「抽象化、一般化されている」などと指摘し、「営業秘密を開示したとは言えない」として無罪を言い渡した。 　名古屋地検の金山陽一次席検事の話　原審の判断を覆すことは困難と判断し、控訴しないこととした。　（了）【時事通信社】