【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)と中国は4月1日、オンライン首脳会談を開く。ロシアのウクライナ侵攻が中心議題となる見通し。米欧は中ロ連携への警戒を強めており、EUは制裁逃れや軍装備品供与などでロシアを支援しないよう中国に促す構えだ。 先週の同じ日に開催された先進7カ国(G7)、北大西洋条約機構(NATO)、EUの首脳会合では、侵攻を非難せずに対ロ制裁も実施していない中国への対応も議論。米欧の協調を図った。 特にNATOの首脳声明では、中国を名指しし制裁逃れや侵攻への支援を控えるよう要求。中国によるロシアの主張擁護への懸念も示し、停戦に尽力するよう迫った。 バイデン米大統領は3月18日、中国の習近平国家主席とのテレビ電話会談で、ロシアを支援すれば「結果」を伴うと警告している。EUもウクライナ問題をめぐって、中ロが「国際秩序を置き換えようとしている」(フォンデアライエン欧州委員長)と危機感を強めており、どこまで厳しい態度で臨むかが注目される。 【時事通信社】 〔写真説明〕欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長=30日、ブリュッセル(EPA時事) 〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席=2月4日、北京(EPA時事)