福井県池田町で2017年に自殺した町立池田中2年の男子生徒=当時(14)=の母親が、教員の叱責が自殺の原因だとして県と町に計約5400万円の損害賠償を求めた裁判は25日、福井地裁で和解が成立した。町が遺族に5000万円の和解金を支払い、県と町は再発防止に努めるという内容。地裁が1月に和解案を提示していた。  和解後に記者会見した母親は「当時の教員、教育委員会の一人ひとりが、自ら考え真摯(しんし)に向き合ってほしい」と訴えた。杉本博文町長も会見し、「二度とこのようなことを繰り返すことのないよう、学校教育現場の充実に尽力していく」と話した。   町教委が設置した調査委員会は17年、教員の叱責による精神的ストレスが自殺の原因とする報告書を答申していた。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 中2自殺訴訟で和解=町が5000万円支払い―福井地裁