東京電力は22日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器内で約40センチの水位低下を確認したと発表した。東電によると、原子炉への注水や溶け落ちた核燃料(デブリ)の冷却は維持されており、外部への放射能の影響はないとしている。16日に最大震度6強を記録した福島県沖を震源とする地震の影響とみられ、「格納容器内に新しい損傷ができたか、亀裂が拡大した可能性がある」という。   東電によると、16日深夜の地震発生直後、計算上で一時約20センチの水位低下を確認。その後も低下が続いたことから、22日に水中ロボットを使って内部の測定を行ったところ、さらに約20センチの水位低下を確認したという。  東電は2月から格納容器内部の調査を開始しているが、地震の影響で中断している。今後、注水量の調整などを検討して調査再開を目指す。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 1号機格納容器で水位低下=地震の影響か―福島第1原発