【クラクフ(ポーランド)時事】ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ南東部マリウポリの劇場が16日に空爆を受け、建物が破壊された。マリウポリの市議会は17日、劇場には住民1000人以上が避難していたとして、「決して許さない」とロシアを非難した。  死傷者の有無など詳細は不明。マリウポリのボイチェンコ市長は「ジェノサイド(集団虐殺)という言葉でしか表現しようがない」と憤った。ロシアは各都市への無差別攻撃を拡大させているが、ロシア国防省は劇場攻撃を否定した。  ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島と、東部の親ロシア派地域の間に位置する要衝マリウポリはロシア軍に包囲され、激しい攻撃を受けている。住民避難のための「人道回廊」が設置されたが、避難民の車列が攻撃され、犠牲者が出たと報じられた。首都キエフでも17日、市街地への砲撃が続き、死者が出ている。  一方、両国の停戦交渉は一定の進展を得ている可能性が出ている。ロシアが要求するウクライナの「中立化」が焦点となっているもようだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕空爆で破壊されたウクライナ南東部マリウポリの劇場=16日にドネツク州当局が提供(ロイター時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ロシア軍、マリウポリの劇場空爆=住民1000人超の避難場所―停戦交渉は一定の進展か