【ニューヨーク時事】「国連総会が声を上げた」(グテレス事務総長)。総会議場正面の巨大スクリーンに「賛成141」と表示された瞬間、固唾をのんで見守っていた各国大使らから、一斉に拍手が湧き起こった。「決議採択」。シャヒド総会議長が結果を読み上げようとしても拍手は鳴りやまず、立ち上がったウクライナのキスリツァ国連大使は深々と頭を下げた。  「きょう、世界は明確で団結した声を上げた。われわれはロシアが孤立していることを示した」。報道陣を前に採決を振り返ったトーマスグリーンフィールド米国連大使は安堵(あんど)の表情を見せた。ロシアへの外交圧力を少しでも高めるため、一国でも多くの支持獲得へ奔走。結果、2014年のクリミア併合を無効とする決議の採決と比べ、賛成票を大きく積み増した。「この機運を維持し続けなくてはならない」と決意を新たにし、外交努力を継続する姿勢を示した。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 声上げた国連総会=ロシア非難決議採択、拍手で歓迎