【ワシントン時事】米国防総省高官は1日、ウクライナに侵攻したロシア軍について、自軍の被害を可能な限り軽減するため、リスクを取ることを回避する傾向があるとの分析を示した。オンライン形式で記者団に語った。  高官は、ウクライナ南部で揚陸作戦を行ったロシア軍が攻撃対象の都市マリウポリから約70キロ離れた地点に上陸したと説明。地上部隊も慎重に進軍している上、空軍にも似たような傾向が見られるとして、「航空機や操縦士に高いリスクを取りたくないという回避の動きがある」と述べた。  ロシア軍の多くが徴兵で、戦闘を経験したことがないことがそうした傾向に拍車をかけている可能性を示唆した。一方、ウクライナの民間施設や住宅地への攻撃については「自軍に対するほどリスクを回避しようとしていない」と語った。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ロシア軍、リスク回避の傾向=進軍速度に影響か―米分析