江戸時代から人形の産地で知られるさいたま市岩槻区の公園で、早春の恒例行事「流しびな」が開かれた。毎年、同区の人形協同組合が3月3日直前の日曜日に行っており、今年で35回目。  流しびなは、和紙でできた内裏びなのほか、子どもの無病息災など、さまざまな願いを書いた短冊を乗せたわらの舟「桟俵(さんだわら)」を川や池に流したり、浮かべたりする行事。人形に災いを移し、流し清める意味があり、現在のひな祭りの原点とも言われている。  この日は、春を感じさせる陽気の中、多くの親子連れらが参加。公園内の池に桟俵を浮かべ、目をつむり、手を合わせて子どもの健康を祈っていた。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 無病息災願い「流しびな」=さいたま市〔地域〕