【ブリュッセル時事】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は24日、ウクライナ情勢をめぐり緊急首脳会議を25日にオンライン形式で開くと表明した。パートナー国のウクライナにロシア軍が本格侵攻したことを受け、近接する東欧の加盟国の防衛態勢強化などを協議する。  NATOは24日の大使級理事会で、加盟国に向けたNATO即応部隊(NRF)投入も視野に入れた防衛計画の発動を決めた。ストルテンベルグ氏は終了後の記者会見で、計画発動は加盟国への危機波及を防ぐための「慎重で防御的な措置だ」と説明した。  さらに米国を中心に加盟各国が既に東欧に増派していることを踏まえ、集団防衛義務を定めたNATO条約第5条順守の取り組みは「鉄壁だ」と強調。ロシアによる加盟国攻撃をけん制した。  一方、ストルテンベルグ氏は、ウクライナについては、これまで同国の軍備強化を支援してきたことに触れつつ、「NATO部隊を展開する計画は何もない」と明言した。  24日の理事会では、ロシア軍の攻撃を「完全に不当で理不尽だ」と強く非難する声明を採択し、即時停止を要求。「欧州・大西洋の安全保障への深刻な脅威をもたらしている」との危機感を共有し、加盟国の結束を確認した。 【時事通信社】 〔写真説明〕24日、ブリュッセルで声明を発表する北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 NATO緊急首脳会議、25日開催=防衛計画発動、ロシア本格侵攻で