【モスクワ、ベルリン時事】ドイツのショルツ首相は14日、ウクライナでゼレンスキー大統領と会談した。ショルツ氏はウクライナへの経済支援を表明し、連帯を強調する一方、ロシア軍がウクライナに侵攻した場合の制裁に、ロシアからの天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」を含めるかは明言しなかった。ゼレンスキー氏もこの問題で「不一致がある」との認識を示した。  ショルツ氏は会談後の記者会見で、ドイツが「ウクライナの側に立つ」と明言。ロシアが侵攻すれば強力な制裁を即時に科すとして、ロシアに緊張緩和を強く要求した。15日にモスクワで予定するロシアのプーチン大統領との会談で、こうしたメッセージを伝えると語ったが、制裁の詳細には踏み込まなかった。これまでドイツが拒否してきたウクライナへの武器供与についても明言を避けた。  ゼレンスキー氏はドイツの連帯に謝意を示した上で、ノルドストリーム2に関しては、ロシアの「地政学的な武器だ」と批判した。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 独首相、ウクライナとの連帯強調=首脳会談、送ガス管で不一致