大学入学共通テスト本試験の地理歴史・公民の試験中に「世界史B」の問題が流出した事件を受け、大学入試センターは27日までに、追試験などを実施する大学に対し、不正行為の未然防止に努めるよう求める文書を送った。  文書では、「電子機器類を使用した不正行為が行われた可能性を示唆する事案が発生した」と指摘。試験室内の巡視を十分に行うほか、必要に応じて適宜注意を与えるなどし、試験の厳正な実施に最大限努めるよう要請した。   事件では、試験時間中に問題用紙がひそかに撮影され、インターネット電話「スカイプ」のチャット機能で外部に送信された疑いがある。  追試験は29、30日に全国48大学で行われる。対象者は1658人で、このほかに3大学で再試験が行われる。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「不正行為の未然防止を」=追試実施大学に要請―入試センター