スマホと私服、見つからず=逮捕の少年、事前に処分か―東大前3人刺傷・警視庁
時事通信社 2022年01月18日 04:59:20
東京都文京区の東京大の前で、大学入学共通テストの受験生ら3人が刺され重軽傷を負った事件で、逮捕された名古屋市の私立高校2年の少年(17)のスマートフォンが見つかっていないことが18日、捜査関係者への取材で分かった。 事件前に着ていた私服も発見されていないといい、警視庁少年事件課は、いずれも少年が襲撃前に処分した可能性があるとみて調べている。 同課によると、少年は15日午前6時ごろ、愛知県から夜行バスで東京駅に到着。地下鉄を乗り継いで東京メトロ南北線東大前駅で下車し、試験会場がある東大弥生キャンパス周辺を下見していた。 同キャンパスを訪れたのは初めてで、スマートフォンなどで行き方を調べたとみられるが、警備員に取り押さえられた際には所持していなかった。自宅の家宅捜索でも見つかっておらず、事件に先立ち捨てたとみられる。 少年は、通っている高校の学生服に着替えて事件を起こしたが、下見の時に着ていた私服もこれまでに見つかっていないという。 事件は15日午前8時半ごろ、東大農学部正門前の歩道で発生。少年は刃渡り約12センチの包丁で女子高校生(17)と男子高校生(18)の背中を刺したとして、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。 少年は刃物3本のほか、瓶やペットボトルに入れた可燃性の液体約3リットルと、着火剤らしきものが入ったトートバッグを所持。現金2万円などが入った財布は東大前駅で見つかった。(了)【時事通信社】
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