【北京時事】中国の習近平国家主席は17日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の関連会合でオンライン講演し、減速傾向が強まる中国経済の先行きに自信を示した。また、昨年9月に加入申請した環太平洋連携協定(TPP)について「取り組みを続ける」と述べ、早期参加に改めて意欲を見せた。  2021年の中国経済成長率は8.1%と政府目標の「6%以上」を達成したものの、新型コロナウイルスの感染再拡大などが響き、10~12月期には4.0%に減速。先行き懸念が強まっている。  習氏は、中国経済は強固で潜在力も高いと指摘した上で、「経済発展の前途に十分な自信を持っている」と述べた。また、世界経済の回復に向け、各国がマクロ政策で協調するよう呼び掛けた。  一方、対中包囲網の構築を進める米国を念頭に「一国主義や保護主義、覇権主義に反対する」と強調。対立は破壊的な結末をもたらすとして、「冷戦思考を捨て去るべきだ」と主張した。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 中国主席、経済先行きに自信=ダボス関連会合で講演