連覇に向けて、大坂が順調なスタートを切った。初めての顔合わせとなった20歳のオソリオセラノの挑戦をストレートで退け、「ここにはいい思い出がある。初戦にしてはよくできた」と手応えを口にした。  第1セットは危なげない立ち上がり。持ち味のサーブや強打で主導権を握って、一気に5ゲーム連取した。徐々にスピードに対応され、ミスが増えたものの焦りはない。しっかりコースを突いて粘る相手を押し切った。  昨年9月、全米オープンの3回戦で敗れた後の記者会見で涙を流し、そのまま休養に入りシーズンを終えた。昨季は大坂自身が精神的ストレスを訴えていたこともあり、メンタルの安定は今後の懸念材料とされていた。だが、全米が「ターニングポイントだった」と振り返る。  全米後、大坂は自分がしたいことを自問したという。答えは明確だった。「まだまだテニスでやりたいことがたくさんある。うまくいかないことも受け入れて乗り越えていきたい」。大事なことは、以前のように大好きな競技を「楽しむこと」。穏やかな笑顔で語った。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕女子シングルス1回戦でプレーする大坂なおみ=17日、オーストラリア・メルボルン(EPA時事) 〔写真説明〕女子シングルス1回戦、連覇へ向け好スタートを切った大坂なおみ=17日、オーストラリア・メルボルン(AFP時事) 〔写真説明〕女子シングルス1回戦でプレーする大坂なおみ=17日、オーストラリア・メルボルン(EPA時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 新シーズン「楽しむテニスを」=大坂、20歳にストレート勝ち―全豪テニス