大阪市北区のクリニックで発生した放火殺人事件で、重篤だった谷本盛雄容疑者(61)が死亡した30日、犠牲となった患者の知人らは「動機も明らかにしないまま死ぬのは身勝手過ぎる」などと憤りをあらわにした。  事件に巻き込まれて亡くなった患者(43)の元同僚男性(44)は「身勝手過ぎる。生きて罪を償ってほしかった」と悔しさをにじませた。  西沢弘太郎院長(49)の学生時代の知人女性(46)は「(容疑者の死亡で)この事件が終わっていくとしたらむちゃくちゃだ。本当に残念です」と困惑した様子で話した。  クリニックに通っていたという男性患者(58)は「死ぬことで容疑者の思い通りになったとしたら、余計に腹立たしい」と語気を強め、「せめて、なぜこんなことをしたのか、動機を話してほしかった」。別の男性患者(41)も「亡くなった方々が浮かばれない。二度とこんな事件が起きてほしくない」と声を詰まらせた。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 容疑者死亡「身勝手過ぎる」=犠牲者の知人ら憤る―大阪ビル放火