鍵山は演技を終えると、かみしめるように拳を握った。昨季世界選手権2位で、今季はグランプリ・シリーズ連勝。全日本は3年連続の3位でも、これまで以上の期待を受けながら表彰台に立った意義は大きい。  4回転は3本とも軽やか。SPで転倒したトーループは、連続ジャンプ、後半の単発ともに出来栄え点(GOE)で3点以上の加点を引き出し、反省を生かした。「最後まで全力で滑って、諦めない姿をお見せするのが目標だった。それがかなってよかった」。重圧から解放された18歳は、涙を浮かべた。  コーチでもある父、正和さんが2度出場した五輪へ。「うれしい気持ちはあるけど、もっと頑張らなくては」。羽生、宇野の両雄とともに、メダル候補として乗り込む。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕男子フリーで演技する鍵山優真=26日、さいたまスーパーアリーナ
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 鍵山、意義ある3位=全日本フィギュア