防衛省は26日、中国海軍の空母「遼寧」など5隻が25日午前0時ごろ、沖縄本島と宮古島の間を北上し、太平洋から東シナ海へ入ったと発表した。遼寧は今月中旬以降、艦載機の発着艦などを実施。一連の訓練を終え中国に戻るとみられる。 遼寧を含む艦隊は16日に同海域を南下。その後19、20日と連日で沖縄県の北大東島と沖大東島周辺の公海で、早朝から夜間まで艦載戦闘機とヘリコプターの発着を繰り返し、海上自衛隊の護衛艦「いずも」などが監視に当たっていた。 遼寧が沖縄本島―宮古島間を往復するのは今年4月以来。同省は中国が外洋での作戦能力を高めているとみて、警戒している。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕中国海軍の空母「遼寧」(防衛省統合幕僚監部提供)