【バンコク時事】国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は25日、声明を発表し、ミャンマー東部カヤ州で国軍が女性と子供を含む住民少なくとも38人を殺害したことを明らかにした。同団体は「国際人道法に違反する」と非難した。 声明によると、国軍は住民を乗っていた車から降ろし、一部を拘束。残りを殺害し、遺体を焼いた。休暇で自宅に向かっていたセーブ・ザ・チルドレンの職員2人も巻き込まれ、行方不明となっている。同団体は「援助関係者への攻撃は容認できない」と強調した。 地元の武装勢力によれば、事件が起きたのは24日。現場では焼かれたトラックや車が見つかった。国軍側は「車に乗ったテロリストが検問所で停止せず、発砲してきたため、応戦した」と主張している。 犠牲になった住民は、所持品から避難民とみられる。ミャンマーではクーデターで権力を握った国軍と、反発する少数民族武装勢力の間で戦闘が激化。混乱を避けようと避難する住民が相次ぎ、東部カイン州では今月中旬以降、数千人が隣接するタイに逃れた。 【時事通信社】 〔写真説明〕ミャンマー東部カヤ州で燃やされた車=武装勢力KNDFがフェイスブックで24日公表