「道草をしたことが温暖化研究のスタートになった」。ノーベル物理学賞に決まった真鍋淑郎さん(90)は、米国でコンピューターによる「大気大循環モデル」の開発に取り組み始めた頃を振り返り、特別招聘(しょうへい)教授を務めた名古屋大の広報誌「環」(2009年発行)でこう語っていた。「当時、二酸化炭素濃度が毎年上がることに気づいていても、こんな大問題になるとは誰も夢にも思っていませんでした」という。
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「道草」で温暖化研究に=真鍋さん「プログラムに苦労」―名大広報誌で・ノーベル賞