【テヘランAFP時事】イラン軍は1日、アゼルバイジャン国境近くで演習を開始した。国営メディアが伝えた。アゼルバイジャンは猛反発している。  イラン軍高官は国営テレビの取材に「隣国との良好な関係は尊重するが、シオニスト(イスラエル)やイスラム過激派の存在を許すわけにはいかない」と語った。係争地ナゴルノカラバフをめぐって昨年、アルメニアと戦争状態になったアゼルバイジャンが圧勝した背景の一つにイスラエルからの兵器調達があった。  イランの演習計画を知ったアゼルバイジャンのアリエフ大統領は9月27日、トルコのアナトリア通信に対し「どんな国でも自国内で軍事演習を行える。それが主権だ。しかし、なぜ今なのか。なぜアゼルバイジャン国境なのか」と怒りを爆発させた。これに対し、イラン外務省のハティブザデ報道官は翌28日、声明を出し「イラン北西部の国境地帯で行う演習は、まさに主権の問題だ」と反発していた。 【時事通信社】 〔写真説明〕1日、イラン軍のサイトで公開された、アゼルバイジャンとの国境地帯での演習に参加する戦車(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 アゼルバイジャン国境で演習=イスラエル兵器に反発―イラン