トレーニングの専門家2名と、元MLBプレーヤーを招いた『親子で学ぶ!今日からできるケガの予防と対策』を取材しました。
運動能力を上げる重要なポイントとエクササイズ
ボストン・レッドソックスで、ストレングス&コンディションニングコーチを務める百瀬喜与志さんからは、運動の基礎づくりとして大切にしたい2つのポイントとエクササイズが紹介されました。一つ目はコアコントロールの重要性について。
いわゆる体幹のことで、しっかりしたコアを持っている選手は軸がぶれず、きれいなピッチングやバッティングができるといいます。年齢問わず大切で、蔑ろにできない部分だとか。
二つ目は股関節周りの可動性の重要性について。
こちらもピッチング、バッティング、どちらにも重要な体のしなりや柔らかさ、腰の使い方につながり、可動性が高い選手は体を安定させられるといいます。
現代人は椅子に座る時間が長くなっていて、股関節周りが固くなっている人が多いそう。特にスマホやゲームで長時間座りっぱなしは運動には良くない姿勢なんだとか。
これには股関節の内旋・外旋のエクササイズを行うと良いそうです。
ケガ予防の投球制限と肩&肘のチェックポイント
ロサンゼルス・ドジャース所属、筒香嘉智選手のパーソナルトレーナーである渡邊誉さんからは、ケガを未然に防ぐために重要な投球制限が紹介されました。
メジャーリーグのピッチャーでも1イニング30〜35球を投げると、スリーアウトをとることなく交代する可能性があるとか。
それほど投球制限はケガ予防に重要なので指導者の方にはデータを活用してもらいたいと訴えました。
子どもの頃に自然と行っていたケガに対するリスクマネージメント
元MLBプレーヤーの斎藤隆さんは、体幹や股関節と同じく重要なのが球体の関節だといいます。
自由度が高く柔らかいので1つの動きをずっとするとケガリスクが高まるそう。
野球だけではなく様々なスポーツで様々な動きをすることで、脳からの命令形も発達し、自分の体を思うように動かすことができるようになるというメリットもあるそうです。
子どもたちは基本的なトレーニングや生活習慣など基礎を大切にすること、また指導者や保護者は子どもたちの些細な変化を見逃さないことがケガ予防への近道だそう。
野球キッズだけではなく、広くスポーツを行う子どもと保護者たちに有益なセミナーでした。今後開かれる予定の第二弾にも要注目です。
【参考】
※第二弾ウェブセミナー 『親子で学ぶ!子どもの成長に大切な食育』
https://www.event-form.jp/event/17164/aig0617 情報提供元: WomanSmartLife