不妊治療を提供しているはらメディカルクリニックは、性別違和が強いトランスジェンダーのうち、生物学上は男性だが、女性としての人生を望む者(Male to Female、以下 MtF)に対しても、精子凍結サービスを提供することを発表しました。
MtFが子どもを持つ選択肢の1つが精子凍結サービス
あらかじめ精子を凍結保存しておくことは生殖補助医療のさまざま側面において有利に働く場合があるため、当該治療利用者にとっては一般的な手法となりつつあります。しかし、国内ではまだMtFへの精子凍結保存サービスが充分に提供されておらず、時代に即した治療の提供を志向する同院には多数の問い合わせがありました。
MtFの治療過程において女性ホルモンの投与することになりますが、これが精子の造精機能低下につながるため、精子凍結は同ホルモン投与前に行うことが理想的です。
しかし、すでに投与をしている段階の人でも、精子にはまだ影響がでていない場合もあります。凍結有無の決定前に精子の状態を確認することができるため、女性ホルモン投与の状況に関わらず、まずは同院に相談をしましょう。
また、MtFを志向する場合において、子どもがほしいという欲求を自覚できていない場合があります。しかしながら、女性ホルモン投与がある程度進んだあとでは、精子の凍結は困難になるので、数後年に後悔しないためにも、1本でも凍結保存しておくことをおすすめします。
MtFへの精子凍結サービスの提供概要
費用:1アンプル1年間¥11,880(税込)*1
*1:同額料金で、65歳の誕生日まで1年単位で凍結保存期間の延長が可能
(必要書類)
・健康保険証
・精子凍結保存及び保存継続に関する同意書
・(同時に2本凍結を希望される場合)1回分の射精精子を2本に分ける凍結保存(精子2本凍結保存)に関する同意書
・(ご本人が来院できない場合)委任状
・詳細掲載ページ: https://www.haramedical.or.jp/content/freeze/000100-2#sec04
(画像はプレスリリースより)
【参考】
※クリニック公式サイト
https://www.haramedical.or.jp/
情報提供元: WomanSmartLife