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記録によると1738年に岩国城の門番によって シロヘビ が発見されたといわれています。その後1862年頃には岩国の中心を流れる錦川の河口近く、今津地区にあった岩国藩の米蔵に2頭のシロヘビが住み着いたとも記録され、当時はその姿を町中でもよく見かけたようです。ヘビはネズミが大好物で、シロヘビも米蔵が多かったこの地で米を食べに来たネズミを捕食し、繁殖したと考えられています。
シロヘビは日本のどこにでもいるアオダイショウが突然変異して誕生したといわれ、アルビノ(albino)といわれるメラニン色素が合成できない特殊な固体だそうです。身体全体は真っ白で、目は真っ赤。目の赤は身体に流れる血の色が透けて見えるためで、とても美しいですね。
自然界ではアルビノの生き物は繁殖することが難しく、1か所に多く生息することはほとんどないといわれています。しかし、岩国のシロヘビは大正時代末には今津地域に1,000頭ほどいて、第2次世界大戦前頃までよく河原にいました。
岩国の人々はシロヘビを 水や稲の実り、健康や商売繁盛、お金の神様 として信仰し、大切に保護してきました。
しかし、戦後はペストなどの病気を運ぶネズミを退治するため薬剤がまかれ、その影響をシロヘビも受けてしまいます。当然ながらネズミが激減、食べ物が少なくなってしまったのです。また町から水路、石垣など住みかとして使える場所が減ったこともあり、数が減少していきました。
そんな現状を岩国の人たちは憂い、大切な神様であるシロヘビを絶滅から救うべく、減ってしまったシロヘビの保存会を立ち上げ、保護と繁殖に努めています。それでも残念ながら自然繁殖しているシロヘビが見つかることはほとんどなくなってしないました。今では シロヘビの生息数 は、数カ所ある保存会の繁殖施設や展示施設に 1,000頭あまり いるだけとなっています。
シロヘビは五穀豊穣、健康長寿、金運上昇、立身出世などの象徴 として崇められていますが、弁天様(弁財天)の生まれ変わりともいわれ、 金運はもちろん学芸上達、商売繁盛さらには縁結び、子宝といったご利益 もあるといいます。さらに 脱皮した抜け殻を財布の中に入れておくと、さらに金運アップ が期待できるとのことです。シロヘビのパワーはすごいですね。
岩国シロヘビの館 は、錦川に架かる日本を代表する木造橋「錦帯橋」を渡った先の旧岩国藩の城下町にあり、シロヘビを展示するとともにその生体や歴史を学べる施設です。ヘビは気持ち悪いとか、恐ろしいなどといわれ近寄りがたい存在ですが、ご利益を授かるとなると神々しい存在に見えるから不思議です。ルビー色の目にも見入ってしまう魅力があります。 抜け殻の入った白蛇お守りもこちらで購入できます。
[車]山陽自動車道岩国ICから錦帯橋方面へ約5km(約10分)
[公共交通機関]山陽新幹線新岩国駅から錦帯橋バスセンター行き路線バスで約15分、またはJR山陽本線岩国駅から錦帯橋バスセンター行き路線バスで約20分終点下車徒歩約15分
今津観覧所(今津白蛇資料館) は白蛇の生息地の岩国市今津町にあり、国内飼育場と屋外飼育場で自然に近い状態で動き回るシロヘビを見学できます。 白蛇の抜け殻入りお守り などのシロヘビ関連グッズのコーナーもあります。
[車]山陽自動車道岩国ICから錦帯橋方面へ約9km(約15分)
[公共交通機関]山陽新幹線新岩国駅から錦帯橋バスセンター行き路線バスで約15分終点乗り換え、今津経由岩国駅行き路線バスで約10分、天神町バス停下車徒歩約3分、またはJR山陽本線岩国駅から今津経由錦帯橋バスセンター行き路線バスで約7分、天神町バス停下車徒歩約3分、または新岩国駅からタクシーで約20分
岩國白蛇神社 は今津観覧所と同じ敷地内にあり、世界遺産である厳島神社(広島県)のご祭神を勧請し、2012年(平成24年)に創建されました。こちらでは シロヘビの化身といわれる弁財天を祀っています 。お守りなどはありますが、抜け殻入りのお守りは扱っていません。
このほか、岩国市内には繁殖のため数カ所の飼育所、屋外放飼場がありますが公開されていません。
[車]山陽自動車道岩国ICから錦帯橋方面へ約9km(約15分)
[公共交通機関]山陽新幹線新岩国駅から錦帯橋バスセンター行き路線バスで約15分終点乗り換え、今津経由岩国駅行き路線バスで約10分、天神町バス停下車徒歩約3分、またはJR山陽本線岩国駅から今津経由錦帯橋バスセンター行き路線バスで約7分、天神町バス停下車徒歩約3分、または新岩国駅からタクシーで約20分
https://www.shirohebijinja.com/
岩国シロヘビの館のある旧城下町内には、ほかにもパワースポットがいっぱい。特に恋愛成就の神様が祀られる白山比咩(しろやまひめ)神社は最強スポットです。
錦帯橋 は美しい5つのアーチに日本の橋建築技術が詰まった木造の橋で、1673年に完成しました。城下町はコの字形に大きく蛇行する錦川に架けられていて、川ではない一方は山になっています。江戸時代、城下町には錦帯橋を渡らなくては入れませんでした。岩国城は城下町を見下ろす山の上に築城されています(現在の天守は復元されたもの)。
錦帯橋は300年近く流されない木造の橋として知られていましたが、1950年(昭和25年9月23日)に岩国を襲った台風により、崩壊してしまいます。その時に再建された橋がしばらく使われていたのですが、2001年から3年かけて老朽化が目立つようになった木造部分をすべて架け替えました。日本の伝統工法を使い、以前のままの形で作り替えられ、今もその橋が使われています。
[車]山陽自動車道岩国ICから錦帯橋方面へ約5km(約10分)
[公共交通機関]山陽新幹線新岩国駅から錦帯橋バスセンター行き路線バスで約15分、またはJR山陽本線岩国駅から錦帯橋バスセンター行き路線バスで約20分終点下車徒歩約15分
https://kintaikyo.iwakuni-city.net/
白山比咩神社 は加賀(石川県白山市)の“総本宮の分霊を移し祀ったもの”(神社の由緒書きによる)で、ご祭神は菊理媛神(くくりひめのかみ)という女性の神様です。そのご利益はなんといっても 恋愛成就 。シロヘビに縁結びをお願いしたなら、必ずここをお参りしてください。加賀の総本宮と同じだけの霊力があるとされています。
吉香(きっこう)神社 は、岩国藩主吉川家の精霊を祀る神社として1884年(明治17年)に建立されました。社殿は1728年に建てられたもので、岩国シロヘビの館と同じ吉香公園内にあります。 本殿、社殿、神門 は当時のまま残っており 国の重要文化財に指定 されています。吉香公園内には 国指定重要文化財 の江戸時代の武家屋敷 「旧目加田(めかだ)家住宅」 も移築保存されています。
https://www.iwakuni-kanko.com/kikko/kikkojinjya/
余暇プランナー
雑誌などの取材や撮影で日本全国まわっていたら、いつのまにか47都道府県制覇してました。取材して歩く中で必ず行くのが神社。というのも祖父が仏式から神式に変えたため、行事はいつも神社か神主が来て祝詞を上げるという家柄、お寺には縁がなく、どうしても神社に親しみを感じてしまいます。参拝すればやはりお願い事は必須です。でも神様だって得手不得手はあるので、その神社の神様が一番叶えてくれそうなお願いをすることにしています。
【山口】運気上昇・金運隆昌・立身出世・恋愛成就◎岩国のシロヘビに会いに行こう