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リボン刺繍は、かつて18〜19世紀ヨーロッパの貴婦人たちのドレスや小物を美しく彩ったとされています。
ふんわり可愛いリボンで刺繍をするだなんて、とっても優雅でロマンティックですよね♡
そんなリボン刺繍ですが、フランス刺繍と違って初心者向けの教科書や簡単なキット、教えてくれる教室などが少ないため、なかなか手を出しづらいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際にチャレンジして見たけれど、途中で挫折してしまったという方も多いと思います。たしかに、リボンはとても繊細なので上手に刺すには少しコツが必要ですが、一度慣れてしまえば簡単に刺すことができますよ。リボン刺繍は、普通の刺繍糸と比べて幅の太いリボンを使うため、「不器用なので、細かい作業が多い刺繍は難しい……」という方にこそ、挑戦していただきたいです。
そこで今回は、そんな「リボン刺繍が気になる!」という方に向けて、
リボン刺繍の始め方と基本のステッチ5つをご紹介します。
すでにフランス刺繍がお得意という方も、作品にリボン刺繍を少し取り入れるだけで、グッと華やかになりますよ。
ぜひ、最後までご覧ください!
刺繍を始めるために用意して欲しいものはこの5つ!
リボン刺繍で使う針は、通常の刺繍針とは違い、リボンが通るように針穴が大きく作られています。布は、初心者の方は木綿やリネンが刺しやすくておすすめです。
リボン刺繍は基本的に刺繍枠が無くても問題ないですが、布をしっかり固定したい方や、たくさん刺したい方は使用しても問題ありません。大きな作品を作るときは、刺繍枠がリボンを潰してしまわないうように、あらかじめ大きな枠を用意しましょう。
リボンは、刺繍用のリボンが売られているので、そちらを使いましょう。次は、刺繍用リボンについて詳しく解説していきます。
ひとくちにリボンといっても、さまざまな種類があります。初心者さんが使いやすいポリエステルのリボンだけでなく、シルクやオーガンジー、キラキラした模様の入ったものなど、同じリボンでも表情は全く異なります。
そして、同じ色で同じ素材のリボンでも、幅が違うだけで作品の雰囲気は変わってきます。自分が思い描く作品にはどのリボンが合うのかを考える時間も、リボン刺繍の楽しみのひとつです。
リボン刺繍の定番は、なんといってもポリエステル素材のリボン。
とても丈夫なリボンなので、多少強く引っ張ってしまっても問題なく、力加減が上手く調整できない初心者の方でも刺しやすいです。発色も良くハリもあるので、しっかりした仕上がりになりますよ。
他のリボンよりも安価で購入できるので、慣れないうちはポリエステルのリボンで練習してみましょう。
シルクのリボンはしなやかで光沢があり、高級感のある仕上がりになります。
柔らかいので刺しやすくはあるのですが、一方で繊細すぎるゆえに少しの衝撃でほつれてしまったり、引きつれるてしまったりしするので、注意しましょう。初心者の方が綺麗に刺すのは少し難しいので、他のリボンで練習してからチャレンジしてみてくださいね。
オーガンジーリボンは、透け感とハリが特徴です。
とても薄いリボンなので、強い力で引くと引きつれてしまうこともありますが、上手く使いこなすと軽やかでふんわりした仕上がりの作品になりますよ。
紹介したもの以外にも、コットンやアクリル、ナイロン、レーヨンといった素材違いのものや、色がグラデーションになったもの、ピコットが付いたもの、ラメでキラキラしたものなど、リボンの種類は本当にたくさんあります。
表現方法は自由なので、慣れてきたら刺繍用ではないリボンで刺してみても良いかもしれませんね。
大小さまざまな幅のリボンがありますが、いちばん使いやすいのは、3.5mm幅のリボンです。ボリュームのあるお花を刺したいときや、広い面積を刺し埋めたいときには、7㎜幅のものを使うと良いでしょう。
準備ができたら、早速リボン刺繍を始めていきましょう!
50㎝くらいにカットしたリボンを使います。針穴に通りやすいよう、先端は斜めにカットしておくと良いでしょう。
布から糸が抜けてしまわないように、結び目を作ります。
① リボンを針に通したら、リボンの先端から1.5㎝くらいのところに針を刺し、引き抜きます。
② 針を引き抜いてできた輪に針をくぐらせ、リボンを引いて結び目を作ります。
③ 結び目の完成です。
布の裏から針を刺し、リボンの刺し始めです。
すでに刺してあるステッチがある場合は結び目を作らず、裏に渡っている糸やリボンにリボンを絡めるようにして刺し始めましょう。あまりにも結び目が多いと、作品を仕立てるときにボコボコしてしまう原因になります。
刺し終わったら裏で玉結びをし、裏に渡っている糸やリボンに絡めて始末をします。
ここからは、リボン刺繍の基本のステッチを5つご紹介します。
ねじれたような縫い目で、立体感が出るのが特徴の
「アウトラインステッチ」
は、フランス刺繍だと図案の輪郭線を刺すときによく使われることが多いステッチですが、リボン刺繍では植物の茎を表現するのに使うことが多いです。
リボンの上から針を落として留めることで、クルンとした形になる
「リボンステッチ」
は、葉っぱや花を表現するのによく使います。
アウトラインステッチと組み合わせるだけで簡単にお花を刺すことができる優れものです。
「ストレートステッチ」
は、リボンをまっすぐに刺すだけの、いちばんシンプルなステッチです。
写真の見ていただけると分かるように、引く力によって雰囲気がまったく異なうので、作品に応じて使い分けましょう。
とても簡単ですが、これだけでも1枚の花びらのように見せることができます。
並べて刺したら面を埋めるサテンステッチになりますし、リボンを引きすぎずふんわり刺してみても、また違った表情が現れますよ。
リボンで作った輪っかを縫い留める
「レゼーデイジーステッチ」
は、ストレートステッチやリボンステッチと比べてボリュームが出るのが特徴です。
「デージー=ヒナギク」という名前の通り、お花を可愛く刺すことができます。
花芯を刺すときによく使われるのが、
「フレンチノットステッチ」
です。
左は2回巻き、、右は3回巻きで刺してみました。
リボンの幅や巻き数によって大きさを変えることで、ミモザの花や木の実、花のつぼみなども表現することができます。画面が寂しいときに装飾として刺すのも可愛いですよ。
今回ご紹介したリボン刺繍のステッチは
「アウトラインステッチ」「ストレートステッチ」「リボンステッチ」「レゼーデージーステッチ」「フレンチノットステッチ」
の5つです。
「たったこれだけ?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、この5つをマスターするだけでもリボン刺繍は十分楽しむことができます。
もちろん、リボン刺繍のステッチはまだまだたくさんの種類がありますし、リボンの組み合わせ次第では刺し方も無限大!
「もっとリボン刺繍を極めたい!」という方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
ふんわり可愛いリボンに癒されて、ハンドメイドを楽しみましょう♡
https://www.veltra.com/jp/yokka/article/ribbon-embroidery-rose/?sid=1554
余暇プランナー
針仕事をしながらお茶を飲むのが日々の癒し。
ビーズやスパンコールでキラキラなフランスのオートクチュール刺繍に魅せられて、そこからリボン刺繍やフランス刺繍にも手を出し…、手芸用品を見るとついつい財布の紐が緩んでしまうのが悩みの今日この頃。
不器用でも初心者でもハンドメイドを楽しめる、そんな記事を発信していきたいと思っております!
【ハンドメイド】リボン刺繍の始め方♡ 初心者さんにも分かりやすい解説付き