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「切り絵」というとカッターで細かい図案を切って作る、美しい作品を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。藤城清治さんや「モチモチの木」で有名な滝平次郎さんの作品がなじみ深いです。
最近は、世界で活躍する日本の切り絵作家さんもたくさんいます。レースのような細かい作品や立体の切り絵まで。芸術的な作品にうっとりしてしまいます。
日本には紙切りという芸もあります。お客さんの前ではさみ一つで紙を切り、動物や人の顔を作る伝統芸能です。
切り絵の始まりはインド。インドから中国を通って日本に伝わってきたようです。
中国の伝統的な切り絵は「剪紙(せんし)」と言います。メキシコにはお祭りを彩るカラフルな「パペルピカド」があります。童話作家のアンデルセンも切り絵が上手な人でした。
切り絵は世界中で古くから愛されている芸術です。
芸術作品でなく、 折り紙とはさみだけで切り絵は簡単に楽しむことができます。
折り紙を折って好きな形に切り、開くとお花のような形に。蛇腹に折って開くと、つなぎ絵になるものも。幼稚園や小学校で楽しんだ人も多いはずです。 切り紙 という名前でも親しまれています。
はさみと紙で楽しめる切り紙を作ってみましょう。
切り紙の作品を作ってみましょう。
はさみは手に合ったよく使うものを。長めの先の細いものだと、細かく切ることもできます。紙は今回、折り紙を使います。
折り紙や和紙、色画用紙、薄い紙などお好みで選びましょう。
まず紙を半分に折ります。さらに半分折って長方形から正方形にしましょう。
三角になるよう半分に折ると、四ツ折りの完成。
丸や三角、四角など好きな形に切ってみましょう。
開くとレースのようなきれいな文様に。
切り紙の折り方を3つ ご紹介します。
もっと多く折ることもできますし、少なめに折ることもできます。
まず三角に折ります。真ん中から60度くらいの角度をとって三角に折ります。
裏返して折った紙の線に合わせて、もう一つ三角に折ります。
三角に折ります。こちらは真ん中から36度くらいの角度をとって三角に。
折った三角の半分を折り返します。裏返してその線に沿って三角に折り。手前の線に合わせて半分に折ります。
蛇腹折りにして開くとつなぎ絵ができます。シンプルでもかわいく、使いやすいので覚えておきましょう。
四面だと 四ツ折り 、八面だと 八ツ折り です。
作り方は簡単ですが、自分で作るとなかなかおしゃれにできないという時もあります。
そこで、 簡単におしゃれな作品にする切り方を4つ ご紹介します。
バレンタインにぴったりな ハートの形 や春らしい お花 などご紹介します。
ハートの形 はとても簡単。 ポイントは辺に対してハートの半分を切り取ること。 どんな折り方でもハートの形になります。
ハートの半分を書いて切り取ります。下書きがなくてもイメージできる人はそのまま切りましょう。開くとハートができています。
たくさん書いても、どれもハートの形になりますよ。
ハートの部分を紙に残したい場合はハートの形を残すように切ります。三ツ折りや五ツ折りは紙がない部分があるので要注意。形がきれいにできあがりません。
もし端が切れてしまったら開いてから形を整えたり、使う時に工夫したりしましょう。
お花の中でも映えるバラを作ってみましょう。
ポイントは、 左右交互に切り取っていく こと。 花びらの形を意識してゆるいカーブを描きます。
丸い花びらもかわいいですが、まっすぐ切るとシャープでエレガントなバラに。
一番外側をバラの花びらのイメージでできると、よりバラらしくなります。
バラ以外のお花も作ってみましょう。 ポイントは花びらの形。一番外側の切り方を花びらっぽくすることでかわいいお花になります。
中は自由に切ってみましょう。切らない部分を残すより、細かく切り取って模様をたくさん作る方がかわいくなります。
真ん中にも柄を入れて切りたい時は、紙をさらに半分に折ってはさみを入れましょう。カッターでも、もちろん構いません。切りながらアレンジを加えても良いですね。
定番の桜は、五ツ折りにして桜の花びらの半分をイメージして切ります。おしべをつけるとより桜らしくなります。
ハートでいろいろなつなぎ絵を作りましょう。
つなぎ絵は、たくさん作ってガーランドの代わりとしても飾ることができます。飾りつけの時は色画用紙もおすすめ。
ポストカードや封筒のあしらいにも。
つなぎ絵の場合も、辺に対してハートの半分に切り取ります。
大小のハート、上下さかさまのハート、切り方の違うハートなどアレンジも色々。
作った切り紙をラッピングに活用しましょう。 バレンタインや誕生日などの贈り物に 。切り紙を1枚加えるだけでかわいく仕上がります。
今回はラッピングアイデアを4つご紹介します。
切り紙を貼るときは、スティックのりや両面テープ、スプレーのりを使います。
大きな模様であれば、両面テープが簡単で、はがれにくくなります。一部だけ留めておきたい時にも便利です。
全部ぴたっと貼るときは、スティックのりかスプレーのりを使いましょう。切り紙は破れやすいので、丁寧にのりを付けていきましょう。
特に、細かい模様の作品は スプレーのり がおすすめ。
スプレーのりはべたべたになるので、段ボール箱の中に作品を入れて作品にかけるとお部屋が汚れません。よく振ってから使ってくださいね。
無地やクラフト紙の封筒に貼ると、雰囲気ががらり。アンティークの作品のようです。
折り紙で作った切り紙は封筒より大きいので、かわいく見える位置を探してみましょう。半分や四つに切ってしまってばらばらに貼ってもかわいく仕上がります。
はがきでも試してみてください。
お菓子などを入れるならペーパーバッグ。
ペーパーバッグに封をして、上に切り紙をかぶせるだけでもかわいい。のり付けしないで木製クリップではさむだけでも良いですね。
つなぎ絵はしっかり貼ってしまいます。最初からそんな柄だったようにきれいに仕上がります。
紙袋にもぺたりと貼ってしまいます。貼る場所を変えたり、色んな作品を貼ったりしてオリジナル作品の完成です。
箱に直接貼ってもおしゃれです。カラフルな箱の色もさらに引き立ちます。
白い紙に貼ることで使い方がもっと広がります。
透明ビニールにお菓子と一緒に入れるだけでも、プレゼント感がアップ。
箱にかぶせると熨斗のようにもなります。
お花をのせてクレープのように巻くとブーケにもなりますよ。ぜひいろいろ試してみてくださいね。
切り絵はとても奥が深い世界。しかし、実はとても身近でもあるんですね。
紙とはさみさえあればどこでも始めることができます。子どもと一緒に楽しむことができるのも良いですね。
次はどんな形になるかなと考えていると、あっという間にたくさんの作品ができあがります。
切るのも楽しいですが、そこからのアレンジもいろいろ。作った切り紙も、切り紙で作った作品もすべて自分のオリジナルに。誰でも簡単に切り紙作家になれるんです。
切ったり貼ったり飾ったりして、もう一味加えたデザインも楽しんでみましょう。
余暇プランナー
ハンドメイド作家歴9年。 イラストを描くことが好きで、オリジナルイラストを使ったグッズやワークショップをしています。minneとCreemaを中心にネット販売も数年前から始めました。多くのお客様に作品をお届けできていることをうれしく思っています。県内のイベントにも年10回ほど出店しています。ハンドメイド販売の楽しさやポイントなどをお伝えできたらと思っています。
はさみと紙だけハンドメイド♪ 誰でもできる切り紙レシピとラッピングアイデア