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和傘とは 竹や木などで作られた骨組みに和紙を貼って作られた傘 です。繊細な骨組みは洋傘よりも多く、標準的な骨の数は48本。洋傘の標準が8本なのでかなり多いですね。そして 鮮やかな美しい和紙 が目を楽しませてくれます。
元々は中国から伝来し当時は開閉できないものでしたが、 日本の職人の技術により室町時代には現在の和傘のように開閉できる形 となりました。そして江戸時代以降、庶民に広く普及していきました。
いつのも傘を和傘に変えるだけで、 おしゃれ度がワンランクアップ します。大人のおしゃれは足先まで手を抜かないのが鉄則。 傘のおしゃれは大人の余裕 です。ファッションの幅が広がりますよ。
和傘は和装時のものだと思っていませんか?いいえ、 和傘は洋装にも合う のです。
コーディネートの一色と同じ色の和傘を選べば統一感も出てすっきりとした印象になります。また、シンプルな装いにあえて華やかな和傘を選ぶのも素敵です。 自分なりの和傘コーディネートを楽しんでください。
和傘の魅力はその 鮮やかな色彩 です。もともとの和紙の美しさはもちろん、開いたときに 光を通した和紙はまた違った味わい を生みます。洋傘にはない、移りゆく色合いの美しさをぜひ味わってください。
実際に和傘をさして雨の音を聞いてください。和紙に落ちる雨粒は、ぱら、ぱら、ぱらん、と可愛い音色を立てます♪この 美しい雨はじきの音 は、洋傘では味わえません。
和傘には「蛇の目傘」「番傘」「日傘」「舞傘」の4種類があります。今回は 雨用の傘である「蛇の目傘」と「番傘」 に絞ってご紹介します。
蛇の目傘と番傘は、 和紙に植物性の油を引いてあるため雨の日や雪の日も使用 できます。和紙と聞くと壊れやすそうですが、雨により糊が固まり 使えば使うほど丈夫になっていく のです。
江戸時代の中ごろに作られた傘。 白い円の模様が特徴的で、蛇の目に見えることから「蛇の目傘」 と名が付けられました。現在では、すべての蛇の目傘に蛇の目模様が入っているわけではなく、無地のものや全体に柄が入っているものも作られています。
蛇の目傘を改良したもので、蛇の目傘より 竹が太め で商家が多く使用したことから広まっていきました。屋号を入れた傘は宣伝として使われ、値段も安く丈夫だったため 庶民の間で大流行 しました。
現在では、お相撲さんが自身の四股名の入った番傘を使用しているのをよく見かけます。
蛇の目傘と番傘、どっちを選べばいいの? と迷ってしまう方も多いかもしれません。上にあげた特徴を元にまとめましたので、選ぶ際のヒントにしてみてください♪
蛇の目傘も番傘も男女問わず使用できます。ぜひお好みのものを選んでくださいね。
傘の頭を上 にして持ち運んでください。(頭についている紐、もしくは頭に止めてある革紐を持ちます)
油が和紙に施されているため開けにくい場合があります。 ゆっくり丁寧に 開いてください。
夏は 高温になる場所に置いておくと油が溶けて劣化 するので気を付けてください。
和傘は 強風に弱い です。洋傘のようにぐりんとひっくり返らず壊れてしまいます。残念ですが、風の強い日は使用を避けてください。
和傘はたたむと洋傘よりも太さがあるので、濡れた時にデパートなどに置かれているビニールの傘袋は使えません。そのため 和傘用の傘袋を持参 すると便利です。 傘袋に入れるときも頭を上に してください。頭を下にすると、水が傘の内側に入り破れやすくなってしまいます。
意外と丈夫な和傘ではありますが、 大切に長く使うには細かなお手入れが必要 です。
布で拭くと和紙を痛める可能性があるので、 水を切る だけで十分です。
軽く開いて陰干し乾燥 させます。この時も 頭は上 です。
軽く閉じて風通しの良いところに保管 します。このとき 頭の締め輪(形を整える為の輪)は外したまま にします。しつこいようですが、 保管時も頭は上に してください。
大切に使用・保存していれば 10年以上 使うことができます。ただし、ずっと使用していなくても油の塗られた和紙は経年劣化するので、和紙が破れてしまったら新しい傘に取り換えてください。
和傘は お値段の幅が広い です。リーズナブルなものは 1万円以下 で購入できますが、高価なものは 数十万円 します。
京都で300年以上続く日本最古の和傘屋さん。丁寧に作られた美しい和傘が揃っています。
https://www.kyoto-tsujikura.com/
創業160年の京和傘の老舗です。
粋な北斎番傘が手に入ります。
https://wargo.jp/collections/h8_japanese-traditional-umbrella
1万円以下でリーズナブルに和傘を購入できます。
https://www.rakuten.co.jp/sugisaki/
洋装でも和装でも合う和傘。今年は 一味違ったおしゃれ をして梅雨を楽しみましょう!
余暇プランナー
元々都会育ちですが、登山にハマったのを機に長野県に移住しました。里山暮らしを家族4人で楽しんでます!登山やキャンプが趣味。テントを張って自然の中でダラダラするのが好きです。森の中で昼間から飲むお酒とか最高ですよね。旅も好きで、独身時代にはカナディアンロッキーをバンで寝泊りしながら、山を巡る旅をしたりしました。
和傘で梅雨を楽しもう!種類・選び方・お手入れまですべてご紹介♪