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まず、TOEIC(読み方「トーイック」「トイック」)とはどのようなテストなのかを知るところから始めましょう。
TOEIC(Test of English for International Communication)とは、英語による実践的なコミュニケーション能力を測る世界共通のテストのことです。「読む」「書く」「聞く」「話す」という4つの能力を合格・不合格ではなくスコア(数値)で表します。
日本では、1979年12月からIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)によって運営されています。本部はアメリカのETS(Educational Testsing Service)というNPO組織です。ETSはTOEFL(読み方「トーフル」「トフル」)の本部でもありますが、TOEFLは進学や留学を、TOEICは転職や就職を目指す人向けといえます。
TOEICは、北米や中南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど、世界160カ国で実施されている国際的な試験です。特定の文化に依存しない普遍的な英語に基づいて出題されることもあり、グローバルスタンダードの1つといっても過言ではないでしょう。
<午前/午後>
9:25/14:05 受付開始
9:55/14:35 試験説明・音テスト
10:20/15:00 試験開始
12:20/17:00 試験終了
12:35/17:15 回答用紙・問題用紙を回収後に解散
※問題用紙への書き込みや持ち帰りは禁止
TOEICのテストは、1つではありません。TOEICとTOEIC Bridgeという2つの分類があり、合計で5種類のテストがあります。
TOEIC Test:中級者~上級者向け
TOEIC Bridge Test:初級者~中級者向け
その中で、もっともよく知られ実績があるのはL&Rテストです。ここからはL&Rテストを中心に見ていきましょう。TOEICの試験内容は、日常生活やビジネスシーンで使われる英語で、テスト形式はマークシート方式です。
スコア:10点~990点(リスニング495点満点/リーディング495点満点)
出題数と時間:リスニング100問/約45分間+リーディング100問/75分間
スコア:10点~990点(リスニング495点満点/リーディング495点満点)
出題数と時間:リスニング100問/約45分間+リーディング100問/75分間
2022年度のTOEIC受験者数や平均スコアを見てみましょう。TOEIC公開テストとは個人受験のことで、TOEIC IPテストとは企業や学校などによる団体受験のことです。TOEIC Speaking Testの受験者数と平均スコアは、S&Wテストに含まれています。
受験者総数(公開テスト+IPテスト):197万1,000人
公開テスト受験者数:78万4,310人
公開テストの平均スコア:608点/990点満点
受験者総数(公開テスト+IPテスト):3万8,500人
公開テスト受験者数:Speaking 10,394人 Writing 7,798人
公開テストの平均スコア:Speaking 130.3点/200点満点 Writing 144.4点/200点満点
ご参考までに、2022年度TOEIC L&R公開テストの世界エリア別平均スコアをご紹介しましょう。北米にはメキシコが含まれます。平均スコアがもっとも高いのはヨーロッパで、その反対がアジアです。
ヨーロッパ:リーティング330点/リスニング372点 合計702点
南米:リーティング312点/リスニング350点 合計662点
アフリカ:リーティング302点/リスニング355点 合計657点
北米:リーティング275点/リスニング327点 合計602点
アジア:リーティング269点/リスニング331点 合計600点
世界的な傾向として、受験者の半数近くは学生という統計があります。就職に向けた準備に利用されているのでしょう。日本では、社会人のほうが多い傾向にあります。
スコア別のレベル感を見ておきましょう。TOEIC公式サイトには、スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表があります。点数はリスニングとリーディングの合計点です。
一般的に高得点と呼ばれるのは、700点あたりからだといえます。730点に達していると注目されやすくなるでしょう。履歴書や職務経歴書に書く場合、L&Rテストの平均点と同等の600点以上がおすすめです。点数が600点未満だとアピールできないということはなく、求人などで求められるスコアを満たしていたら、積極的にアピールしましょう。
TOEICのスコアをアピールする場合、点数の高さが注目や関心を集めやすいといえます。ここでは、高得点を取得することのメリットを見ていきましょう。
高得点はキャリアアップに役立ちます。例えば、海外拠点とのメール連絡や資料作成、電話やビデオ会議、あるいは海外出張といった、英語を使う仕事のチャンスが巡ってくる可能性を高めます。異動や配置換え、海外赴任などの人選の際にも参考にされるでしょう。
日常的に英語のメールが回ってくる職場環境であれば、どのような内容なのかを素早く正確に理解できるようになります。翻訳ツールを使う時間や手間を省き、ニュアンスの違いが分かるようになることで、周囲の人から頼られるようになるでしょう。
昇格や昇進の条件として、TOEICのスコアを設定している企業も珍しくありません。特に海外とのやり取りが多い企業や部門、職務などでは、少なくとも600点かそれ以上としている場合も多いようです。高得点を取得していれば、昇進や昇格の審査や社内試験で有利に働きます。
昇格(役職についたり階級が上がること)はもちろんのこと、昇進(社内での能力レベルが上がること)が給与アップに直結している場合、昇給というメリットもあります。そうなれば、仕事に対するモチベーションも上がるでしょう。
転職で年収アップやポジションアップ、キャリアチェンジを実現したい場合、TOEICの高得点が役立ちます。外資系企業への転職を考えている場合、ポジションによって求められる英語力は異なりますので、応募条件をよく確認してください。
仮に英語力が少しくらい不足していても、そこで諦めずにダメ元で応募してみましょう。会社員時代に人事で働いていた者としていえるのは、採用側は応募者のスキルや経験、熱意などを見て、総合的に判断するということです。採用側が判断する前に、自分で決めてしまうのはもったいないですよ。
全世界では1年間に約700万もの人がTOEICを受験するとされています。国内には英検、海外にはケンブリッジ英検など、英語の資格や検定試験はほかにもありますが、日常生活やビジネスシーンでの実用性を重視する英語の試験として、TOEICの規模は世界最大級だといえるでしょう。
外資系企業への転職や海外進出を視野に入れている場合、TOEICのスコアよりも英語による実際的なコミュニケーション力が重視されることは珍しくありません。その場合には、L&Rテストでは測れない「書く」「話す」能力が求められます。
なお、文部科学省に英検2級や1級とTOEICとの 対照表 もありますので、興味のある方は参考にしてください。
TOEICの高得点という結果がもたらすメリットとして最後にお伝えしたいのは、人からの評価ではなく自分自身による自己評価です。スコアの上り幅に関係なく、 勉強の結果としてスコアが上がることは、立派な成功体験 といえるでしょう。自分への信頼感や自己肯定感はとても大切です。
仮にスコアが思ったほど上がらなかったとしても、そういうこともあると受け止めましょう。私もスコアが上がったり下がったりしながら、徐々に平均点が上がっていくという経験をしました。TOEICの勉強に費やした時間や努力という事実が消えるわけではありません。勉強し続けることができた自分自身をぜひ褒めてあげてください。
TOEICのスコアを上げるには勉強が不可欠です。語学の習得には相応の時間もかかります。そこで、とりあえず勉強を始めるのではなく、しっかりと準備しておくことをおすすめします。
スコアを取得する目的を再確認しましょう。
など、目的は人それぞれにあるはずです。自分自身に再度問いかけて、勉強しようと思ったきっかけや気持ちを確認してください。
目的がはっきりしていると、頑張る力が生まれてきます。英語の習得は1日や2日で達成できるものでありません。年単位を目安とする長期的なプロジェクトと考えましょう。
ときに不安になったり、投げ出したくなったりすることもあるかもしれませんが、それは自然なことです。そのようなときには一旦休み、TOEICを勉強しようと思った目的に立ち返ることで、勉強に戻りやすくなります。
何点を目指すか明確に決めておくこともおすすめします。まずは自分の実力(現在地)を知るところからですが、目指すスコア(最終目的地)を設定しておくことで、学習ペースをコントロールしやすくなります。
600点以上や730点を目指すなど、スコアは具体的に決めておきましょう。最初から高得点を設定すると、なかなかスコアが上がらなくてガッカリしてしまうかもしれません。そのような場合には、スモールステップで小刻みにスコアを上げていきましょう。
勉強に使える時間は人によって異なります。毎日1時間を取れる人もいれば、週2~3日で2時間ずつという人もいるでしょうし、時間を確保できるのは週末だけという人もいるでしょう。重要なのは 自分の学習ペースを決めたら、ほかの人と比較をしない ことです。
急な予定や体調不良などで、学習ペースを守れないこともあるでしょう。勉強時間が不足したと感じたら、別の日に少し多めに時間を取るなどして調整することをおすすめします。英語学習は比較的長丁場ですので、臨機応変に考えることが大切です。勉強の習慣化で、記憶の定着を図りましょう。
学習曲線とは、学習時間と成果との関係性をグラフで表したものです。ゆるやかな階段状になっている右上がりの曲線といえます。ここで注目したいのは、勉強を続けているから能力値が上がっているだろうという期待値(右上がりの直線)と、実際の実力値(階段状の右上がり曲線)との間にはギャップがあるということです。
このことを勉強前に知っておくと、結果が思わしくなくても「自分はまだ成果が出る段階まで来ていない」と理解できます。私の場合、勉強前に学習曲線を知っていたおかげで自分のペースでいくと思うことができました。
実力が上がるまでにかかる期間は人それぞれですので、短期間で結果が出る人とそうでない人がいるのが自然です。結果が出る前に無理だと諦めてしまうのは非常にもったいないことですので、 一般論や誰かの成功体験に惑わされることなく「力がついた」と感じる瞬間が来るまで、マイペースに勉強を続けてください 。
TOEICの勉強は、自分のスコアを確認するところから始まります。前章の「学習のペースを決める」で触れた、現在地の確認作業です。スコアが出れば、自分の得意分野だけでなく弱点や苦手分野も分かります。予算やスケジュールなどに応じて、適切なものを選んでください。
公開されているのは一部の問題のみのため、本番と同じ環境では確認できない(無料)
書籍としては比較的高めなものの、公式の過去問で本番環境と同じように模試を実施できる(1冊あたり約3,000円~3,500円)
学習サイト運営者による独自の対策講座で、問題数や質が公式とは異なる場合がある(無料)
非公式は比較的安価で、自宅でも本番と同じ環境で試験に臨める(1冊あたり約1,000円~2,500円)
無料で利用できるコンテンツもあるが限られている(無料~27,500円/90日または27,500円/180日)
スマートフォンなので場所や時間を選ばず学習可能だが、集中力を長時間保つ練習も必要(無料~月額約2,000円)
無料コンテンツもあるが、有料サービスへの誘導というケースも少なくない(一部無料)
実際の試験を体験できる(1回あたり7,810円)
予算と時間の都合がつく方は、TOEIC対策コースや試験対策の講義などを受講するという方法もあります。講師に質問できたり勉強仲間ができたりするのは大きな魅力ですので、検討してみてください。
次に、スコアから自分の課題を確認しましょう。TOEIC L&Rテストは、リスニングとリーディングの2つのセクションから構成されています。リスニングセクションには4つのパートが、リーディングセクションには3つのパートがあります。それぞれのパートで出題形式が異なりますので、パートごとの設問の意図や出題のパターンを理解しておきましょう。
Part1:写真描写問題(写真についての正しい説明を選ぶ)6問
Part2:応答問題(質問を聞いた上で正しい回答を選ぶ)25問
Part3:会話問題(複数人による会話を聞いたうえで、3つの問題に回答する)39問
Part4:説明文問題(ナレーションなどを聞いたうえで、3つの問題に回答する)30問
Part5:短文穴埋め問題(文章を完成させる)30問
Part6:長文穴埋め問題(文章を完成させる)16問
Part7:文書問題(色々な文書を読んで、複数の問題に回答する)1つの文書29問、複数の文書25問
リスニングは放送される音声で回答のペースが決まっていますが、リーディングは自分で時間配分しながら回答していかなければなりません。パートが進むにつれて問題の難易度が上がりますので、時間不足にならないよう注意してください。
どのような言語にも「この場合にはこのように言う」というルール(文法)があります。 文法は言語習得の基本で、外国語を勉強する際の第一歩 です。文法をおさらいするなら、中学校の教科書を復習してみましょう。
教科書がないという場合は、英語ネイティブの子ども向けに書かれた文法の参考書や問題集を購入して解いていくという方法もおすすめです。英文法を英語で学習していくことによって、日本語では理解できなかった概念を理解できる可能性があります。
リスニング力を伸ばすためには、耳に英語をなじませるつもりで、とにかくたくさん聞きましょう。最初のうちは一文を聞いて正解文を見るようにし、 聞く英文と見る英文の違いを理解する ところから始めることをおすすめします。
英文の中には、強弱の関係でほとんど発音されないものや、特定の単語同士が並ぶことで変化する音もあります。「Get on」が「ゲットオン」ではなく、「ゲロン」と聞こえるアレですね。音から単語や文章をイメージできるようになることを目指しましょう。
リスニング対策は、通勤時間や移動時間を使ってできます。スキマ時間を活用してください。
自分がどの音を聞き取れないのか確認するには、ディクテーションがおすすめ です。ディクテーションとは、聞き取った英語を文字に書き起こすことを指します。自分が書き起こした英文と正解文を見比べて、音と文字の違いを1つずつ理解していきましょう。
なお、発音を良くしたい場合にはシャドーイングがおすすめです。シャドーイングとは、聞き取った英語を自分の口で再現(発音)することです。今はスマートフォンで簡単に音声を録音できますし、こっそり練習したい場合にはスマホアプリという方法もあります。
TOEICは、日常生活やビジネスシーンに特化した試験です。普段の生活の中やビジネスシーンでよく使われる単語やフレーズ、イディオムをはじめとして理解しておきたい文法に基づく読解力が試されますので、語彙力も必要です。
リスニングとリーディングのセクションそれぞれに、よく出る表現があります。頻出単語や文法は、過去問や参考書、アプリなどで確認できますので、確認してください。頻出単語だけを覚えていくよりも、 どのような文章や文脈で使われるかを理解するために、一文を丸ごと暗記 してしまいましょう。
問題に出されている文書の途中で自分の知らない単語や熟語があった場合、そこで慌てずに前後の文脈やテキスト全体から意味を推測しましょう。それでも分からない問題は、時間の浪費を避けるため後回しにします。わかる問題を優先するのが鉄則です。
リスニングにしても、リーディングしても、私がもっとも効率的だと思ったのは、過去問をひたすら解くというやり方です。何冊も渡り歩くのではなく、 1冊を完璧に仕上げるつもりで繰り返し挑むと、自分の知識や理解不足の場所がわかる ようになります。
それに加えて、間違えた問題にチェックマークをつけ、間違えた回数も記録していきました。解説を読んで理解したつもりでも覚えていない問題がある一方で、ケアレスミスや単なる勘違いなどが原因の場合は、すぐに正解できるようになりました。
TOEIC攻略の肝だと感じるのが、教材選びです。 最初の1冊は「簡単カンタン、これならできる(わかる)!」と思えるものを選ぶ ことをおすすめします。スラスラ読めたり、次々と正解できたりすることで自信につながるからです。
簡単なものから難しいものへとステップを踏むと少し費用がかさむかもしれませんが、自分の中でのレベルアップを実感しやすくなります。ときどき教材を見返して「これだけやった」「ここまで進んだ」と振り返りましょう。自分がTOEICに費やした時間や労力が可視化されますので、おすすめです。
目指すスコアによって、勉強法は変わってきます。ここでは、スコア別の勉強法について見ていきましょう。
TOEIC初心者や400点、500点台の方などが600点を目指すなら、 基本的な文法を中心に勉強する ことをおすすめします。公式サイトのレベルではB、つまり限定的なコミュニケーションが可能とされていますので、必要なのは基礎の習得です。
TOEICの過去問が難しいと感じるようであれば、中学の英語の教科書や問題集を引っ張り出して復習してみましょう。リスニングについては、英語ネイティブの子ども向けの読み聞かせ動画や音源を利用するという方法もあります。
高得点と呼ばれるレベルを目指すなら、 基礎固め をしましょう。TOEICの過去問を解きながら、自分が理解できていない部分については参考書を利用して勉強するという方法をおすすめします。
このレベルの人は、海外ドラマや洋楽の英語が部分的に理解できるようになってくるのではないでしょうか。自分の好きな作品や音楽で息抜きをしながら、試験勉強を継続できるように工夫してみてください。
800点を目指す人向けの勉強法は、 問題を解くスピードや精度を上げていく 作業だといえるでしょう。TOEICでは、決められた時間内に一定数の問題を解かなければなりません。試験時間と問題数から1問あたりの時間数は計算できますので、模試のように時間を設定して回答する練習もしておくようにしましょう。
なお、実際の試験中、自分の答えに自信がなかったり迷ったりする場合には、迷っている時間が惜しいですので、すべて後回しにすることをおすすめします。未回答の問題を見つける時間を短縮するため問題用紙の角を折り、余った時間で対応するようにしましょう。
この段階まで到達すると、よりスピーディに必要な情報を取得することに加えて、 ミスを確実に減らす という作業になります。過去問をひたすら解くという勉強法に変わりはありませんが、ミスした問題を1つずつ丁寧に潰していき満点を取るつもりで臨みましょう。
私自身は、860点を目指して845点というスコアを取得しました。もっと上を目指しても良かったのかもしれませんが、1つの区切りとしてそこで勉強を終えることにしました。実際のところ、勉強は入社後のほうが大変でしたが、この話はテーマから逸れますので割愛させていただきます。
ここでは、TOEICのスコアを取得した後に、どのようなキャリアの機会が開かれていくのかについて見ていきましょう。
TOEICのスコアを取得してキャリアアップや転職に成功した例は、少なくありません。英語は実質的な国際標準語といえ、日本ではまだまだ英語ができる人材を求める傾向があるといえます。
キャリアを積んでから英語力を身につける場合、それまでのキャリアの方向性でキャリアアップを図るのがもっとも分かりやすいです。日系企業の企画職や営業職の人が海外拠点や取引先との渉外担当に任命されたり、外資系企業に転職したりするケースもあります。
それまでに経験した業界や業種から飛び出し、キャリアチェンジのきっかけや武器として英語を用いる場合もあります。通訳翻訳や秘書、営業事務、貿易事務、海外ツアー企画などのデスクワークや外国人観光客が多数訪れる観光地や空港、ホテル、飲食店といった接客スタッフなど、英語を使う仕事はたくさんあります。
私の場合、集中的にTOEICの勉強をした期間が2回あります。1回目は外資系企業に転職しようとしたときで、2回目は3年間の専業主婦というブランクを経て、フルタイムに復帰しようとしたときです。
1回目は600点からのスタートでした。日系メーカーの人事で働いていた私は、採用アシスタントという仕事上、履歴書を数多く見ていました。自分の履歴や経歴の平凡さに危機感を感じ、将来のキャリアついて考えた結果、応募しようと思ったのが外資系メーカーの採用ポジションです。
日程的に一番早く受けられるTOEICを受け、自分の実力が600点そこそこだと確認できたため、730点超えを目指します。独身で自分に使える時間はたくさんありましたが、当時は英会話スクールなどに通う経済的な余裕がなく、書籍とCD、海外のTVドラマという3本立てで独学したことを覚えています。
定期的なスコアチェックとテスト慣れしたいという目的から、3カ月に一度TOEICを受けるようにしていました。私の場合、右上がりの折れ線グラフのような形で、スコアが上がったり下がったりしながら平均スコアが上がっていきました。約1年半で735点を取得し、外資系人事の採用担当者として採用されるに至ります。
2回目は外資系企業を出産退職後、3年間の専業主婦を経て再びフルタイムで働こうとしたときのことです。2歳児の子どもを一時保育に預けたり両親に見てもらったりしながら、勉強時間を捻出しました。TOEICを受験しに行くのも一仕事でしたので、1回で860点を出すと決め、勉強を始めます。
模試と過去問(いずれもCD付き書籍)に絞り、半年間集中して同じ教材を何度もやり続けた結果、845点というスコアを取得します。目標には届きませんでしたが、外資系企業の社内翻訳者として採用され、無事にフルタイムへの復帰を果たしました。
私の友人や知人にも、英語力を身につけて営業から公認会計士事務所に入った人や社内通訳として活躍するようになった人がいます。私の個人的な経験からですが、TOEICはキャリアアップに役立つといえると思います。
TOEICには、TOEICのための勉強法があります。マークシート方式のテストですので、効果的にスコアを伸ばすコツといってもいいでしょう。TOEICで高得点を取得できると、キャリアアップやキャリアチェンジに対する現実味が増すだけでなく、成功体験から自己肯定感もグンと上がるでしょう。
もしTOEICに興味を持っているなら、ぜひ受けてみてください!社会人になってからの勉強は大変なときもあるでしょうし、挫折しそうになることもあるかもしれません。しかし、TOEICには挑戦する価値があると私は思います。実践的な英語を身につけ、希望するキャリアへの扉を開いてください。
出典・参考
余暇プランナー
群馬産、東京経由、埼玉県北育ちの純国産Webライター。 外国産の夫を持つ国際結婚組で、子ども2人の独特な感性や日本語と日々闘う母でもある。 ゆるベジや自己流エコ、瞑想、マイペースなヨーガ、ボランティアなどにいそしみながら、自分の内側と外側の両面から目指す世界線を実現しようとしているミドル女子。 英語は社会人になってから、ほぼ独学で身につけた。学生時代の英語の成績はおそらく中の中。 人事畑出身で、将来への危機感から英語を学び外資系企業に転職を果たすも、ワーク・ライフ・バランスに目覚めて退職。現在に至る。
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