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星形の可愛らしい花を咲かせるペンタスは、熱帯アフリカ、マダガスカルなどの暖かい国が原産の低木です。寒さに弱いため日本では一年草扱いで流通しています。
鉢植えで育てやすいように様々な園芸品種が生まれています。寒さには弱いですが暑さにとても強く、丈夫で育てやすいのでガーデニング初心者でも育てやすいのが特徴です。
開花時期は5月~10月で、花の色は白、赤、ピンク、紫などがあり、甘くて清涼感がある香りを放つので咲いているとすぐにわかりますよ。
ペンタスの花言葉は希望が叶う、願いごと、誠実、博愛、鮮やかな行動です。色や種類に関係なくペンタスの花言葉は共通ですよ。
世界中で星にまつわる習慣や伝説は沢山あります。
昔の商人や旅人は、夜空の星で方角を調べ安全な旅をしていました。流れ星に願い事をかけるのは、一瞬で消えてしまう流れ星に願いをかけるほど、強い願いを持ちその願いを叶えるために努力を惜しまないといった意思表明があるようですね。
ペンタスの花は人々の願いがこもった星の形をしているので花言葉の由来になりました。ペンタスの花言葉に怖い意味は無いので、プレゼントにしても喜ばれそうですね。
ペンタスは庭で花を観賞するだけではなく、様々な活用方法があります。
ペンタスを含め、食べられる花のことをエディブルフラワーと言います。お菓子や料理の盛り付けに使うととても華やかになりますよ。
味は癖がなくほんのりと甘いです。ペンタスを食用で育てたい場合はエディブルフラワー用の苗や種を育てるとよいですよ。鑑賞のペンタスには農薬などが散布されている場合があるので食用には向かない場合があります。
ネットショップでは新鮮で安全なエディブルフラワーが販売されているので気になる方は試してみてください。
食用以外の活用方法は、ドライフラワーにしてハンドメイドの材料にも使うことができます。粒が小さいドライフラワー用のシリカゲルを使うと、花の色を綺麗に残してドライフラワーを作ることができますよ。
星形の可愛らしいペンタスは、育てやすくて贈り物でも喜ばれます。いざ育ててみたいけど育て方がわからない方が多いと思います。ペンタスの育て方のコツは、日当たりがよい場所で水やりはメリハリをつけることと寒さに当てないことです。
それでは、初心者でも分かりやすいペンタスの育て方をご紹介します。
ペンタスは日光が大好きです。日当たりが悪い場所が悪いと間延びし、病害虫の被害にあいやすくなってしまいます。最低でも6~8時間以上日光に当ててあげましょう。
日光が大好きですが、真夏の直射日光と加湿には弱くなっています。長雨に当ててしまうと株が蒸れる原因になるので、ペンタスの置き場所は、風通しがよく日当たりがよくて、雨が当たらない軒下で管理してあげるとよいですね。
コンクリートなどに鉢を直置きしてしまうと、株が弱る原因になってしまうため鉢を置くスタンドの上に置くようにしましょう。
暑さに強いはずのペンタスが夏にダメになってしまう原因は、水のやりすぎによる蒸れです。
ペンタスの水やりは鉢の土が白く乾いたら鉢底から水が出るぐらいたっぷりと水やりし、鉢の土が完全に乾いたら水やりをします。過湿にならないようにメリハリのある水やりを心がけましょう。
水やりのタイミングは葉がしおしおになったら水が欲しい合図なので分かりやすいですよ。涼しい朝と夕方に水やり、真夏は水やりすると根を痛めなくて済みます。
過湿に弱いペンタスに最適な用土は、水はけがよい土です。育成に慣れていない場合は市販の草花用の培養土や土の粒が大き目の多肉植物の用土を使うと失敗が少なくて済みます。
自分で土を作りたい場合は、 赤玉土小粒:6、腐葉土:3、粒状パーライト:1の割合 で混ぜ合わせましょう。
肥料ですが、ペンタスは、開花すると肥料を必要とするので窒素・リン酸・カリのバランスがよい固形肥料を月に一回あたえます。花付きが多くなったら、液体肥料も一緒に使うとよいでしょう。開花時期は肥料を切らさないようにすると長く咲いてくれます。
花が咲き終わったら花がら摘みをしましょう。見た目も良くなりますし、花がらを放置してしまうと種ができてしまい花付きが悪くなってしまいます。花がらをちゃんと摘むと横から脇芽が出てくるのでボリュームがアップしますよ。
花がいったん落ち着いてきたら刈り戻しをします。刈り戻しをすることで、秋になると花付きがよくなりますよ。ペンタスは春~秋にかけて成長期なのでいつでも刈り戻しができますよ。背丈を変える強剪定の場合は、10月頃に行うと冬越しが楽になります。
ペンタスは寒さに弱いので、暖かい地方以外では屋外での冬越しは難しいです。冬越しは室内で管理しましょう。11月までに地植えにしていたペンタスを鉢上げし、室内に入れてあげ、鉢植えの場合はそのまま室内に移動させます。
明るい窓辺に置いて最低気温が5℃以下にならないようにします。暖房の風に直接当てないようにするのと、水やりは控えめにしましょう。
夜は窓辺の気温が下がるため、冷気に当たってしまうとペンタスは、一発でダメになってしまいます。夜は窓辺から離しましょう。移動ができる台に乗せておくと便利ですよ。
病害虫が付きにくくて丈夫なペンタスですが、管理場所が悪いと病害虫の被害にあいやすくなってしまいます。
ペンタスがかかりやすい病気は、灰色カビ病、立枯病です。
灰色カビ病は、高温多湿の時期に発生しやすく、茶色の斑が葉に出てきて放置すると菌に感染した部分が枯れてしまいカビだらけになってしまいます。症状が出ている場所を取り除いて風通しがよい場所で管理しましょう。
立枯病は、下の葉が変色しだし上に上に症状が出て、放置すると悪臭を放ち株が枯れてしまいます。原因はカビ菌なので、菌に感染した株を引き抜いて殺菌消毒剤を撒いておきます。
ペンタスに付きやすい害虫はアブラムシとカイガラムシです。
アブラムシもカイガラムシも年中付きやすいので、植え付けの時にオルトランを土に混ぜておくか、見つけ次第駆除しましょう。繫殖力が強いので、放置するとあっという間に害虫だらけになってしまいます。
歯ブラシなどでこそぎ落としベニカスプレーなどを散布しておくと、害虫が吸っていた傷口から雑菌の侵入を防いでくれますよ。
寒さと蒸れ、水やりに気を付ければ、ガーデニング初心者でも育てやすいペンタスは、観賞用だけじゃなく、お菓子や料理に使ったりドライフラワーを作っておしゃれなインテリアを作って楽しむことができます。
様々な活用方法があるペンタスをぜひ、お庭で育ててみてくださいね。
余暇プランナー
園芸店で1つのサボテンに出会ってから、多肉植物の魅力にどっぷりハマってしまった茨城在住の主婦です。 多肉植物を育て始めて4年目を迎え、気が付いたら150種類以上の多肉植物と猫2匹と暮らしています。 季節の花と多肉植物を育てながら 今まで育てた経験を生かし、ガーデニングの魅力をお伝え出来たらいいなと思い、植物系ライターを始めました。植物の育て方や寄せ植えの仕方、トラブルの対処方法について執筆していきたいと思います。
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