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榛名神社
は榛名山の中腹、巨岩、奇岩が多く存在する深い山の中にあります。創建は約1400年前といわれ、多くの修験者(しゅげんじゃ)や山伏たちが修行を行ってきました。神社の鳥居から本殿までは、川沿いの細い道を500メートルほど上ります。道は整備されていて歩きやすいです。主祭神は火の神火産霊神(ほむすびのかみ/ほむすびのみこと)と、土の神埴山毘売神(はにやまひめのかみ)で、
鎮火、五穀豊穣、商売繁盛などのご利益
があるといわれています。
入り口の鳥居をくぐるとすぐに随神門(ずいしんもん=国指定重要文化財)があります。一見お寺の山門のようですが、江戸時代まで長く続いた神社とお寺を一体化させる制度、神仏習合(しんぶつしゅうごう)の時代に造られたもので、当初は雲慶の作と伝えられる二王像が安置されていましたが、明治時代以降は2体の随神が祀られています。
川沿いの参道を500メートルほどいったところで左側に階段が現れます。階段途中の古い建物は神幸殿(みゆきでん)といって国の重要文化財です。神幸殿は祭礼の時に本殿の神様が神輿に乗って渡ってくる祭殿で、1859年に建てられました。神幸殿のすぐ脇に立つ大木は矢立杉(やたてすぎ)といって戦勝を祈願した武将(一説によると武田信玄)が、杉に向かって矢を射ったと伝わります。矢立杉は国の天然記念物です。
さらに階段を上ったところにあるのが神門で、振り返ると渓流の高い岩壁に一筋の長い滝が見えます。瓶子瀧(みすずのたき)です。瓶子(へいし)とは、神棚などに上げる胴が丸く膨らんだ酒器で、滝の両側にある岩の形が瓶子に似ていることから“瓶子滝”と呼ばれるようになりました。
さらに階段を上がると社務所(トイレはここ)があり、鋭角に曲がる階段上にあるのが本殿への入り口、双龍門(そうりゅうもん/国指定重要文化財)です。双龍門は、門の扉に左右2体ずつの龍の彫り物が施されていることからその名がついたといわれています。
階段を右に曲がり登り切るといよいよ本殿です。
本殿は、本社・幣殿・拝殿(ほんしゃ、へいでん、はいでん)からなり、ほかにも国祖社・額殿(こくそしゃ・がくでん)や神楽殿(かぐらでん)が建ち並んでいます。いずれの建物も国指定重要文化財です。この場所は境内の中でもさらに凜とした空気に包まれています。
本社は、拝殿、幣殿と続く建物の一番右側、大岩の前に立つ立派で荘厳な建物で、1806年に再建されたものです。正面からだと一般的な本社にしか見えません。しかし横に回ると直後にある大岩
“御姿岩”の胎内に本社の建物が食い込んでいる
様子が分かります。祭神が祀られているのは、その洞窟の一番奥で、まるで御姿岩のおなかの中に抱かれているようです。参拝は本社の外からしかできないので、祭殿を拝見することはできませんが、外から拝んでも何かすごいパワーを感じます。
御姿岩のてっぺんには大きい岩が載っていて今にも崩れてきそうですが、1400年何があっても落ちなかったそうで、神職のお話ではこれからも大丈夫ということでした。
拝殿の左手には国祖社・額殿があります。榛名神社の摂社(せっしゃ)で、建物は江戸時代の享保(きょうほう)年間(1716年~1736年)に建てられたものです。摂社とは主祭神にゆかりのある祭神を祀った社で、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)、彦狭島命(ひこさしまのみこと)、御諸別命(みもろわけのみこと)が祀られています。拝殿の反対側にある神楽殿は1764年に再建された建物で、舞台の床は本殿と同じ高さです。
榛名神社は、神社全体からただよう霊気に体全体が包まれて、元気をもらうことができます。
これがパワースポットたる所以ではないでしょうか。
参道には七福神が点在しています。これは結構新しいものですが、ここだけで七福神巡りができるので、ご利益がありそうです。まずは本社にお参りしてから、帰り道七福神参りを楽しんでください。
参道の途中には「みそぎ屋」というお休み処があります。名物料理味噌おでんがとても美味。何回訪れても寄り道してしまいます。鳥居と随神門の間には2軒のそば処もあり、どちらも評判です。
榛名神社のあとは榛名湖へ向かいます。路線バスでも行けますが、腹ごしらえもしたので沢沿いに整備された遊歩道を歩きます。1時間ほどで榛名湖に到着です。
https://www.city.takasaki.gunma.jp/kankou/history/harunajinja.html
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榛名湖
は、約4万年前に起きた榛名山の噴火でできた湖で、まわりを外輪山に囲まれたカルデラ(火口原)にあることから火口原湖と呼ばれています。湖面の標高1,084mで、面積1.2平方キロの小さな湖ですが、湖岸には富士山形の榛名富士がそびえ、その美しい佇まいは、
万葉集に“伊香保の沼”と詠まれる
ほど、上州の代表的景観として知られていました。
江戸時代以降は五穀豊穣の神様榛名神社にお参りして、榛名湖の聖水を持ち帰る「榛名講」という信仰がひろまり、周辺のみならず江戸(武蔵国)の農民たちもこぞって榛名神社・榛名湖参りをしていました。この「榛名講」は、大正時代の初めまではほとんどの農民が講に入っていたといいます。
現在の榛名湖は、グリーンシーズンはボートや釣り、キャンプなどのレジャーで賑わいます。また秋の紅葉や厳冬期の氷上ワカサギ釣りなども人気です。湖畔にはレストランやお土産屋さん、宿、別荘などが建ち並んでいます。
榛名山の麓からもちらっと見えるのですが、富士山形のきれいな山が
“榛名富士”
です。榛名山が噴火してできた溶岩ドームで、標高は1,390mです。登場まではロープウェイで登ることができます。
榛名山は有志以降活動の記録はあるのですが、爆発したことはありません。しかし、全く死んでいるわけではなく、地下深くにはマグマがうごめいています。その熱で温められた地下水は伊香保などの温泉として湧き出しています。
榛名神社から授かった神々からのパワーと、
秘めたる地球の生命力が感じられる榛名湖
。ふたつのパワースポットを巡り、明日への活力をいただきました。
榛名湖からは伊香保温泉へと向かいます。伊香保温泉にも素敵なパワースポットがあるそうで、それはいずれまたの機会でご紹介します。
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余暇プランナー
雑誌などの取材や撮影で日本全国まわっていたら、いつのまにか47都道府県制覇してました。取材して歩く中で必ず行くのが神社。というのも祖父が仏式から神式に変えたため、行事はいつも神社か神主が来て祝詞を上げるという家柄、お寺には縁がなく、どうしても神社に親しみを感じてしまいます。参拝すればやはりお願い事は必須です。でも神様だって得手不得手はあるので、その神社の神様が一番叶えてくれそうなお願いをすることにしています。
【群馬】榛名神社から榛名富士へ!榛名山のパワースポットを巡る