関ヶ原の舞台！岐阜西濃エリアのパワースポット2選（南宮大社・大垣城）
美濃の国、現在の岐阜県南部は織田信長の岐阜城で有名ですが、美濃から北近江への街道は重要なルートで、国境には関ケ原があります。
徳川家康が勝利した天下分け目の戦いの舞台になった「西美濃のパワースポット」をめぐります。
関ヶ原の舞台となった岐阜西濃エリアのパワースポット2選
関ヶ原戦地のすぐ近くの南宮大社
南宮大社とは
南宮大社は岐阜県西部の滋賀県に隣接する不破郡にあります。 国府の南に位置する宮とし て「南宮」と呼ばれ、 美濃国一宮 で知られます。 5月5日の例祭、11月8日の金山祭（ふいご祭）など年間に大小50余りの祭典が斎行されています。祭神は金山彦命（かなやまひこのみこと）。伊勢神宮の天照大神の兄神で、古来より鉱山を司る神とされています。そのため全国の鉱山、金属業の総本宮として崇敬を集めています。
創建は神武天皇の時代に遡り、崇神天皇の時代に現在地へ遷座したといいます。
春日局とは何者だったのか
1600年の関ヶ原の戦いで焼失し、現在の建物は1642年、 春日局（かすがのつぼね）の願い により、江戸幕府徳川3代将軍の徳川家光が再建したといわれます。
春日局は徳川家光の乳母ですが、父は美濃国の名族斎藤氏の一族で明智光秀の重臣であった斎藤利三です。故郷である美濃の一宮を再建したいという思いはわかりますが、乳母という立場にしてはかなりの権力を持っていました。家光の両親である2代将軍・徳川秀忠と正室・お江は長男の家光より次男を愛していたといいますが、突然現われた春日局の家康への働きかけによって家光が後継になります。
春日局を取り立てたのは家康ですが、いきなり明智光秀の重臣の娘を起用する理由を考えると、あるいは本能寺の変が関係しているのではないか、と考えてしまう関係者もいるでしょう。さらに、家光は実は家康の子なのではないかといった憶測まで飛び出します。つまり、家康と春日局の・・・そう考えると、秀忠とお江が次男を愛したことも合点がいくのですが、真相はわかりません。お江の死に不審な点があることや次男が自害に追い込まれたことなど、春日局がどこまで深くかかわっていたのか、想像するばかりです。
南宮大社の国指定重要文化財
正面の楼門を潜ると舞楽を奉納する高舞殿（こうぶでん）があり、その奥に拝殿・本殿などがあります。 楼門、拝殿、本殿など18棟は江戸時代の代表的な神社建築で、国の重要文化財です。和様と唐様を混用した独特の様式で「南宮造」と呼ばれています。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイト等をご確認ください。
西軍の拠点・大垣城
大垣城の歴史
慶長5年（1600年）の関ケ原の戦いでは 西軍・石田三成の本拠地 となった大垣城。
1936年（昭和11年）に天守等が国宝（旧国宝）に指定されました。しかし1945年（昭和20年）7月29日の大垣空襲により天守や艮櫓などが焼失しました。
天守は1959年（昭和34年）に、乾櫓は1967年（昭和42年）に鉄筋コンクリート構造で郡上八幡城を参考に外観復元されましたが、観光用に窓を大きくするなどの改変がなされました。2008年8月、市民検討委員会が大垣市に木造再建案を提言しました。
大垣城内展示コーナー
石田三成をはじめとする西軍・東軍の武将による 連署禁制の書 が見られます。
小西行長、宇喜多秀家、島津義弘、池田輝政など、関ケ原の戦いで活躍した武将の名前があります。
また、戦国時代、実際に使用されていた兵器である 火縄銃や槍・弓 を、実際に手に取って体験できます。大垣城の西側を流れる河川を挟んで関ヶ原の戦いの直前に勃発した「 杭瀬川の戦い 」のジオラマも展示されています。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイト等をご確認ください。
https://www.ogakikanko.jp/spot/ogakijyo/
交通の要衝、美濃の国
美濃の国は今からおよそ500年近く前、戦国時代になって重要な位置と認識されました。当時の都へ上るには関東方面からも尾張や三河からも美濃の国を通ることになります。
美濃と近江との国境である関ヶ原で東西の両軍が激突したのは当然の位置関係だったともいえます。そのせいかどうかはわかりませんが、方言や食べ物などあらゆるものの東西のボーダーラインになっているのは、現代でもこの岐阜と滋賀の分かれ目です。
https://www.veltra.com/jp/japan/gifu/?sid=1554
kanomao
余暇プランナー
仏像と歴史好きな、社寺建築の仕事をしていたおじさんです。全国の社寺、仏像を見て回り、古代から戦国の時代を空想しています。 空想しすぎて小説を書き、文学賞もらっちゃいました。旅ライターと小説家の2刀流おじさんです。