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近年おしゃれな建築やエクステリアに合わせた、かっこよくてモダンな庭が人気です。今回はそんなかっこいいガーデンスタイルにはもちろん、ナチュラルガーデンにもよく合う、花や果実も魅力的な植物たちを集めてみました。
ドライガーデンなどのソリッドなラインが美しい庭に植えれば、動きのあるフォーカルポイントになります。イングリッシュガーデンなどのナチュラルな庭に植えれば、野趣溢れるアクセントになるでしょう。
また、どれも比較的 ローメンテナンスで育てやすいので、ガーデニング初心者にもおすすめ ですよ。ぜひ参考にしてみてください。
花や葉の色が豊富なカンナ。丈夫な性質で昔から人気がありましたが、そのダイナミックな姿が近年また注目を浴びています。
大きな葉がトロピカルな印象で、特に 銅葉の品種はかっこいいカラーリーフとしても人気 です。コルジリネやニューサイランなどのシャープなラインの植物と合わせて植えると、葉の形の違いが際立ってよく合います。
銅のほかにも緑葉や斑入り葉があり、花色は赤、オレンジ、黄色などトロピカルカラーが揃います。
カンナは熱帯原産の球根植物です。暑さには非常に強く、日本の高温多湿でも次々と花を咲かせてくれるため、真夏の花壇に重宝されてきました。
夏から秋まで咲き、冬には地上部がなくなります。冬越しは、花後に球根を掘り起こして春に植え付ける方法と、植えっぱなしで盛り土をして防寒対策する方法があります。
病害虫の被害もほとんどなく、育てやすくて初心者にもおすすめ です。
シックなシルバーブルーの葉と、深いワインレッドの花穂が魅力的な、南アフリカ原産の多年草です。
ギザギザとした葉がダイナミックに展開する姿は異国情緒にあふれ、恐竜でも出てきそうな雰囲気があります。類を見ない、ひときわ目を引く植物ながら シックな色合いがほかの植物と合わせやすい のもポイントです。
ただし、背丈も株張りもどんどん大きくなるので、ダイナミックな姿を楽しみたいときはスペースに余裕をもって植えましょう。
南アフリカ原産のため、やや寒さに弱い性質があります。何日も積雪が続くような場所では、冬は軒下に取り込める鉢植えで楽しむのがおすすめです。また、寒い地域では冬に落葉します。関東以西では庭植えが可能で、一年中葉を楽しめます。
暑さには強いですが、直射日光と高温で弱ることがあります。 1日に4時間以上日光が当たる、風通しのよい場所 が適しています。庭植えでは案外強いですが、鉢植えは水切れに注意しましょう。
つぼみが食材として使用されることでも有名な、地中海原産のアーティチョーク。
日本ではなかなか手に入らない野菜ですが、育てるのは意外と簡単です。そしてなんといっても、インパクトのあるオーナメンタルな姿がかっこいい!古代ギリシャ時代から園芸植物として育てられていたといわれています。
ワイルドなシルバーグレーの大きな葉は、暖地なら冬の間も楽しめます。6月〜8月に鮮やかな青紫の花をつけ、葉とのコントラストが引き立ちます。 花はドライフラワーにしても素敵 ですよ。
草丈は1m〜2.5m、株張りは1m〜1.5mになることもある大型の植物です。一旦根付くと移植を嫌うので、植える場所には気をつけましょう。
やや寒さに弱いですが、寒冷地でもマルチングなどの防寒対策を行えば育てられます。暑さや乾燥にも強く、 暖地では植えっぱなしでOK 。若苗のうちや鉢植えでは、一度水切れを起こすと枯れることがあるので気をつけましょう。
アブラムシがつき、すす病になることがあります。大きな葉の裏に隠れて一見わからないことが多いので、早めに見つけて駆除しましょう。
グラフィカルな葉の形、雄大な花穂とシックなカラーリングが魅力のアカンサス。
葉はイギリスのデザイナー、ウィリアム・モリスが好んで使ったモチーフとしてもよく知られています。古代ギリシャの彫刻をはじめ、家具の装飾や食器の装飾にファブリックなど、ヨーロッパではあらゆるところに使われている文様のひとつです。
花のくすんだ紫×白の絶妙な配色は、かっこよさの中に上品さがあり、 主役級のインパクトながらほかの植物にも合わせやすいのも魅力 です。
病害虫の心配もほとんどなく、丈夫で育てやすい植物です。 暑さや寒さにも強く、寒冷地でも地植えで育てられます 。6月頃に開花し、その後夏に葉がなくなることがありますが、秋にはまた新しい葉を出してくれます。
草丈は1.5〜2mほどで、株張りも1m〜1.5mほどまで大きくなります。スペースが許せば、群生する姿も魅力的でおすすめです。
緑葉でシックな紫色の花が咲く品種が一般的ですが、斑入り葉で淡いピンクの花が咲く品種も人気があります。
トウゴマとも呼ばれるヒマは、アフリカ原産のトウダイグサ科の植物です。
ヤツデのような葉が魅力的で、銅葉の品種はカラーリーフとして人気があります。葉の面積も広く、背丈は1m〜3mほどと背が高くなるので、存在感は抜群!花壇後方のダイナミックなアクセントなどに向いています。
秋から冬につける、ちくちくとしたウニのような果実がおもしろく、造形的です。ただし 種子は有毒なので、ペットや子どもの誤飲には注意が必要 です。
アフリカ原産で日本の寒さには弱いため、一年草として扱われています。関東以西の暖地では、そのまま冬越しするケースもみられます。ただし何年か冬越しできても、急な寒波などで枯れてしまった…ということもあるので、種を採取しておくのがおすすめです。また、こぼれ種で増えることもあります。
種は春植えで、夏にはぐんぐん大きく育ちます。暑さに強く、病害虫の心配もほとんどないため、あまり手がかかりません。
大きくなるうえに移植も苦手なので、植え付ける場所はよく選びましょう。
アンジェリカは、セリ科の二年草です。日本ではあまり馴染みがないですが、海外ではとても人気の園芸植物。
花が緑色の品種や銅葉の品種もありますが流通量が少なく、緑葉で暗赤色の花が咲くアンジェリカ・ギガスがよく出回ります。
草丈は1.5mほどになり、シックな花色が魅力的。茎も暗赤色になって、緑葉とのコントラストがひときわ綺麗な品種です。 大きな葉はダイナミックながらも爽やかで、リーフプランツとしても活躍します 。
日本でも九州や四国などに分布しているため、育て方は難しくありません 。しかし、二年草と短命で発芽率も悪いため、何年も楽しむのは難しい植物です。庭や花壇のアクセントとして、苗を購入して育てるのがおすすめです。
春・秋は日向を好みますが、真夏の直射日光は苦手です。夏は半日陰か明るい日陰になる場所が適しています。開花後は早めに花茎を切り取ってください。
今回は、花も葉もダイナミックで存在感のあるかっこいい植物たちをご紹介しました。どれも 暑さ・寒さに強く、手のかからないローメンテナンスな植物たち です。
シンボリックな花たちが、ほかの植栽に馴染みながらも一癖ある庭に仕上げてくれます。さらに小さい花々やグラス、ラインの美しい植物と組み合わせるとお互いが引き立ちます。
どれもホームセンターなどではあまり見かけない植物たちですが、園芸店やオンラインショップでも手に入ります。ローメンテで素敵な庭づくりのアクセントに、ぜひ挑戦してみてください。
余暇プランナー
田舎暮らしの30代フリーライター。イングリッシュガーデンやオージーガーデンが好きな2児の母です。花屋と園芸店で勤務経験があり、今はガーデンデザインの勉強中。最近ついにマイガーデンに着手し、ゆる〜くかつ素敵なお庭を作るべく、日々試行錯誤しています。かっこよくて魅力的なネイティブプランツや、のびのび育つのに繊細なフォルムのハーブや花々が好き。リアルな庭作りの情報をお届けしたいと思います。
【ガーデニング】かっこいい庭におすすめ|ダイナミックで花も魅力的な植物6選