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限られた休日の時間を存分に味わおうとすると、ついつい近場のキャンプ場を選んでしまいがちです。遠方に向かえば、高速道路で渋滞にはまって時間をロスしてしまうのは想像に難くありません。お子さんがいるファミリーキャンパーであれば、なるべく早くキャンプ場に到着したいのが本音ですよね。
ただ、近場のキャンプ場ももちろんいいですが、せっかくの休日にキャンプへ出掛けるなら、いつもとは違う「非日常」の風景を探しに行ってみてはいかがでしょうか。
今回は、筆者が実際に訪れて、「また行きたいな」と思ったキャンプ場を3つ紹介します。普通の休みの時には難しくても、連休に向けたキャンプ計画の参考にしてみてください。
都心から車で約3時間、標高1,300mの八ヶ岳の麓に広がる野辺山高原にある「五光牧場オートキャンプ場」。元々はその名の通り牧場でした。広大な敷地や地形を生かしたサイトは、フリーサイトのため区画がありません。複数のテントやタープが必要なグループやファミリーでのキャンプにぴったりですね。
サイトに広がる芝生は農薬や肥料を一切使っていない天然芝で、サイトの地形もできる限り人の手を加えず、自然本来の姿をそのまま残しています。
場内2か所にある炊事場の水は、湧き出る天然水。安心して、おいしい水を飲むことができます。キャンプ場の水を使うことに抵抗感のある人もいるかもしれませんが、筆者の感想では本当においしい水だったので、ごはんやスープもいつもよりおいしくできたと思います。
うれしいことに、ペットの同伴も可能です。広々とした芝生の上を縦横無尽に走り回ることができるので、ペットのストレス解消にはうってつけ。貴重な思い出作りの機会になるはずです。
キャンプ場の目の前にそびえるのは、壮大な八ヶ岳。日中も美しい景観を眺めることができますが、夕暮れ時や太陽が昇る朝方の風景は圧巻の一言。登山も好きな筆者としては、たまらない光景が広がっています。
長野県松本市の南東部、小高い里山の中にあるのが「まつもと里山キャンプ場」です。JR松本駅から車で約15分の距離にあり、スーパーやコンビニへの買い出しや日帰り温泉施設の利用もしやすい好立地にあります。
夜には、城下町の風情を残す松本市の夜景を一望できます。街の明かりを眺めながら、ゆっくり夕食を楽しむのはなんとも贅沢な時間です。
オートサイトとフリーサイトがあり、車中泊での利用も可能です。しっかりと整備された芝生のサイトで、駐車スペースとテントの設営スペースは区切られています。
日中は、キャンプ場から北アルプスの白馬連峰を一望できます。利用したオートサイトは大きな木々などはないため、日よけや雨対策のタープ設営が必須。水場とシャワー室が目の前にあるため、利便性はかなり高かったです。
「まつもと里山キャンプ場」を利用する際は、ぜひ観光地としても有名な松本市内を回りましょう。松本城をはじめ、さまざまな観光名所が点在しているので、チェックイン前やチェックアウト後の時間を有効活用してみてはいかがでしょうか。
https://outdoorfield-matsumoto.jp/camp
東北随一の街・仙台市中心部から車で約40分、トレッキングなどでも人気な泉ヶ岳の中腹にあるキャンプ場が「IZUMI PEAK BASE」です。標高500mのキャンプ場は、手つかずの自然の魅力を存分に感じてもらおうと、人の手は最低限しか加えていません。
静かな森林の中でソロキャンプやファミリーキャンプ、デイキャンプも楽しめますし、個別のWi-Fi環境が整備されたコテージでワーケーションもできるという充実ぶり。きれいな温浴施設や洗い場、ウォシュレット付きトイレも整っています。
写真は森林の中にある「フォレスト・エリア」です。このサイトは区画で分けられ、駐車スペースもしっかりと確保されているため、設営もスムーズにできます。砂利交じりの土サイトで、水はけもよさそうです。4人用テントとタープを設営しても、かなり余裕のあるスペースになっています。
一方、フリーサイトは広々とした原っぱのようなビューサイトになっています。空に開けたスペースで、開放的な雰囲気が魅力。チェックインが始まるとすぐに、場所の取り合いが始まっていました。景色を楽しみたい人は、やはり早めのチェックインが必須のようです。
柵に囲われたペットエリアもあり、日帰りでドックランを使用することもできます。
受付場所の前のスペースは、仙台市内と太平洋を一望できるスペースになっています。チェアやミニテーブルが用意されているため、チェックイン前後にゆっくり休憩がてら、風景を眺めてみてもいいのではないでしょうか。
写真の中心と左に見える黒い建物が、コテージになります。宮城県産木材を活用したコテージは、木々の柔らかいぬくもりを感じるウッド調。大きな窓からは壮大な風景を一望できます。
また、テラスではBBQを楽しむことができます。室内のキッチンスペースも充実し、電子レンジや冷蔵庫なども揃っているため、これからキャンプを始めたい人やキャンプ歴が浅い人にはぴったりですし、経験や道具を持っていなくても、気軽に自然を満喫できる環境が整っています。
遠方のキャンプ場に出掛けるメリットは、これまで見たことがない景色に出会えることでしょう。行ったことがない土地に、キャンプをきっかけに足を踏み入れてみる時のワクワク感は何事にも代えがたい感覚です。
また、キャンプの前後に観光へ出かけられるのも大きなメリットだと思います。チェックアウト後に自宅へ帰ってゆっくりするのもいいですが、せっかくなら観光名所を回って、地元のグルメや文化を楽しむのもいいのではないでしょうか。
今回紹介した3つのキャンプ場は、行き帰りの道中に観光名所が多いので、ぜひ連休の際などに出掛けてみてください。
余暇プランナー
ソロからデュオ、グループなど幅広いスタイルで楽しむキャンプ歴6年目。登山やトレッキング、パックラフトと一緒に楽しむキャンプが好きで、関東や東北、甲信越によく出かけています。ついついギアを買い足してしまい、いまだにサイトのレイアウトを模索中。最近はキャンプ飯で韓国料理を楽しむのがお気に入り。
【キャンプ場レビュー】実際に利用して感じた、遠出してでも行ってみたいキャンプ場3選<山梨・長野・宮城>