スポーツ庁をはじめとした主催団体が11月3日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター・イーストで『令和8年度「スポーツの日」中央記念行事(特別編) スポーツ祭り 2026』を開催。


文化の日に開催された今回は、オリンピアン・パラリンピアンと一緒に楽しむ紙風船エクササイズや、トップアスリートが競技の魅力や自身の経験を語るトークショーなど、多彩なプログラムを実施しました。


 


オリンピアン・パラリンピアンと一緒に紙風船でエクササイズ!親子でスポーツの楽しさを体感


「スポーツ祭り」は、スポーツ庁をはじめとする6団体が主催し、スポーツやレクリエーションを通じて体を動かす楽しさや喜びを伝えることを目的としたイベント。


例年「スポーツの日」に開催されていますが、2026年は愛知・名古屋で開催されたアジア競技大会・アジアパラ競技大会を記念し、11月3日の「文化の日」に特別編として実施されました。


会場では、オリンピアン・パラリンピアンとの交流をはじめ、普段は立ち入ることのできないトップアスリートのトレーニング施設の見学や、さまざまなスポーツを体験できるプログラムなどを展開。


開会式では、スポーツ庁長官で元パラリンピック競泳選手の河合純一さんが登壇し、主催者を代表して挨拶を行いました。



河合長官は、アジア競技大会・アジアパラ競技大会で活躍した選手たちにも触れ、


「選手たちの話を聞いたり、ふれあいながら、スポーツの楽しさを再発見してほしいなと思っております。」


と参加者に呼びかけるとともに、子どもから大人まで、誰もがスポーツを通じて自分らしく生きられる社会を目指していきたいと語りました。


続いて行われたのは、オリンピアン・パラリンピアンと一緒に楽しむ「紙風船エクササイズ」


陸上・走高跳の戸邉直人さん、新体操の田中琴乃さん、パラ卓球の岩渕幸洋さん、ゴールボールの浦田理恵さんらが参加し、来場者と一緒に体を動かしました。


エクササイズの指導を担当したスポーツ庁の職員は、大学時代に紙風船エクササイズについて研究していたことを紹介


まずは肩甲骨の動きや片足立ちでのバランスを確認するセルフチェックを実施し、その後紙風船を使った運動へと移りました。



参加者は紙風船を潰さないように両手で押したり、風船を持ちながら体を伸ばしたりひねったりする動きに挑戦。



紙風船を使うことでさまざまな筋肉を動かせるほか、周囲の人と呼吸を合わせることで協調性やチームワークも育めると説明しました。


後半には、親子やアスリートがペアになり、紙風船を挟んで息を合わせながら動くエクササイズも実施。



2人組から4人、8人とグループの人数を増やしていき、最後には大きな輪を作って運動を楽しみました。


 


オリンピアン・パラリンピアンが競技の魅力を語る!トップアスリートたちが伝えたスポーツの楽しさとは


紙風船エクササイズに続いて行われたのは、オリンピアン・パラリンピアンを招いたトークショー。


前半・後半の2部構成で、さまざまな競技で活躍してきた合計13人のアスリートが登壇し、それぞれの競技の魅力やスポーツを始めたきっかけ、これまでの経験などについて語りました。



前半には、陸上競技・走高跳の戸邉直人さん、新体操の田中琴乃さん、スピードスケートの三宮恵利子さん、競泳の伊藤俊介さん、パラ卓球の岩渕幸洋さん、ゴールボールの浦田理恵さんが登壇。


走高跳の魅力について質問された戸邉さんは、



「一瞬、身体がふわっと重力から解き放たれるような感覚があります。」


と、バーを跳び越える瞬間に感じる独特の浮遊感について説明しました。


また、田中さんは新体操の団体競技において、演技中の会話が減点対象となるため、アイコンタクトや足音などを使って選手同士が意思疎通を図っていることを紹介。



演技中にアクシデントが起きた際も、視線やわずかな合図を使いながらチーム全員で演技を完成させていたと、競技の裏側を明かしました。


さらに、スポーツを長く楽しむための秘訣についても話が及ぶと、


「まずは楽しいと感じるもの(スポーツ)を探していただいて、見つけられたら、それを楽しい形にやっていけばいいのかなというふうに思います。」


と、戸邉さんは勝敗や記録だけにとらわれず、自分自身が楽しめるスポーツを見つけることの大切さを語りました。


一方、ロンドン2012パラリンピックのゴールボール金メダリストである浦田さんは、日常生活の中で体を動かすことも運動になると説明。



「運動って運を動かすって書きますよね。」


と語り、普段の生活に運動を取り入れることで、自分自身の可能性を広げてほしいと参加者に呼びかけました。


後半には、卓球の馬場美香さん、スケルトンの田山真輔さん、ボブスレーの桧野真奈美さんと長岡千里さん、フェンシングの三宅諒さん、車いすバスケットボールの網本麻里さん、パラ水泳の鈴木孝幸さんが登壇。



ボブスレーの桧野さんと長岡さんは、時速150kmにも達する競技の迫力や、互いに命を預け合いながら滑走するチームワークの重要性について紹介しました。



また、長岡さんはオリンピック最終選考を前に大けがを負い、一度は出場を諦めかけたものの、親友からの言葉をきっかけに再挑戦し、代表の座をつかんだエピソードを披露。


周囲の人々の支えや、最後まで諦めずに挑戦することの大切さを伝えました。


トークショーの最後には馬場さんが、



「何かができた時の喜びがすごく大きいと思っています。」


と語り、スポーツを通じて得られる達成感や、努力を積み重ねることの意義を強調。


世界の舞台で戦ってきたアスリートたちの経験談を通して、競技の奥深さだけでなく、スポーツを楽しみながら続けることの大切さを感じられるトークショーとなりました。


 


多彩な体験プログラムで来場者がスポーツの魅力を体感


当日は、子どもから大人まで楽しめる多彩なプログラムが展開され、多くの来場者が参加。


愛知・名古屋2026大会の熱気を振り返る「メモリアルギャラリー」をはじめ、茶道や書道を通じてスポーツと文化のつながりを体感する企画を行いました。




また、さまざまな競技に挑戦できる「レッツ・チャレンジ!おもしろスポーツ」などを実施。




さらに、競泳オリンピアンの松田丈志さんが登場した「勝ち飯教室」も開催され、来場者はスポーツの楽しさや食の大切さに触れました。



トップアスリートとの交流や多彩な体験を通じて、スポーツをより身近に感じるきっかけとなった「スポーツ祭り2026特別編」


参加者にとって、体を動かす喜びや新たな発見に出会える特別な1日となりました。


スポーツ祭り2026特別編:https://sportsfestival.jpnsport.go.jp/

情報提供元: TORSO JACK
記事名:「 スポーツと文化が融合する特別な1日!「スポーツ祭り2026」でトップアスリートが競技の魅力を発信 」